コロナリポート−安全最優先で再開

３密回避に間仕切り−サンボウル

◆定期的に換気消毒徹底

　全国の緊急事態宣言が５月２５日に解除されて１カ月。さまざまな業種で営業再開の動きが広まったが、以前の活気を取り戻すまでの道のりはまだまだのようだ。延岡市旭町にある県北唯一のボウリング場「サンボウル」も３日から、営業時間を短縮して再開した。

　「会員の利用は戻りつつあるが、週末でも一般客が少ない。第２波を心配しているのでは」とサンボウル支配人の神谷講平さんは憂う。入店時に手指のアルコール消毒、マスク着用の徹底、検温、場内での３密回避の取り組みをしながら営業する。

　新型コロナ感染拡大に伴い、３月中旬からキャンセルが続いた。春は子どもたちのイベントや職場別大会などが数多く開かれるかき入れ時。神谷さんは「４、５月は１２００人分の予約がキャンセルになった」と経験したことのない厳しい状況を振り返る。

　４月７日からは、約２カ月間の臨時休業を余儀なくされた。再開後は、密集・密接とならないよう場内のボックス席ごとにビニールカーテンで間仕切りを設置した。１レーンの利用は原則１人で最大でも２人。ボックス席の利用を１家族、または最大３人で運営している。密閉を避けるため、定期的な換気の実施、新たに３台の大型エアコンを稼働させ、小型扇風機も置いた。ボックス席にあるタッチモニターやシートも利用後に毎回消毒する。ハイタッチなどの自粛を促し、投球時のみマスクを外すことで熱中症対策としている。

　プレーを楽しんでいた６０歳以上のボウリング愛好家でつくるサンボウルシニアクラブ（５０人）の猪股盛松会長（７１）は「再開を待ちわびていた。大分県内の会員などが集まれず、クラブの試合や記録会が開けないのが残念。早く収束してほしい」と話した。

　同店は、７月から独自の大会や県大会を順次開催する予定。神谷さんは「安全を最優先して、絶対にクラスターを発生させない。感染防止対策に協力していただいたうえで、安心してプレーしてほしい」と来場を呼び掛けている。

◆コロナを吹き飛ばせキャンペーン中

　サンボウルでは、７月１９日までプレー料金などを割引キャンペーン中。通常、１ゲーム３３０〜５５０円のプレー料金を一律２２０円に、シューズ代も通常より安い２２０円でサービスしている。

　営業時間は平日が午後１時〜９時、土、日曜、祝日は午前１０時〜午後６時。７月１４日は休み。問い合わせはサンボウル（電話延岡３４・３０３０）。