３者が連携協定

日向商工会議所−宮大教育学部・大学院教育学研究科

◆教員養成の充実など

　日向商工会議所（三輪純司会頭）は２４日、宮崎大学教育学部および同大大学院教育学研究科と連携協力に関する協定を締結した。締結式は日向市のホテルベルフォート日向であり、三輪会頭と教育学部の藤井良宜学部長が署名、押印、協定書を交わした。同学部と商工会議所間の連携協定は初めてという。

　三者は今後、互いのコンテンツやノウハウを有効に活用しながら、地域社会やキャリア教育の発展に寄与し、さらに教員養成、教師教育の充実を図ることを目的に、新たな授業に着手するとしている。

　締結式には、日向商議所、同大、市キャリア教育支援センター（福島重義センター長）、市教育委員会、「１４歳のよのなか挑戦」協力事業者の会（高木亮輔会長）らが出席した。

　同大大学院教育学研究科の椋木香子教授が趣旨説明を行った後、あいさつに立った藤井学部長は「これからの宮崎を背負っていく子どもたちを育てたいと一生懸命取り組んでいる。広く県内、全国に発信していきたい。研究で明らかになった事柄を学生に伝え、将来の教員になる学生がその実践を受け継げるような形の取り組みを今後進めていきたい」。

　三輪会頭は「ＡＩ（人工知能）に負けない、人間らしい子どもたちをしっかりつくり、そこから経済をより一層発展させたい。しっかりと大学と力を合わせ取り組んでいきたい」と述べた。

　立会人を務めた市教委の今村卓也教育長は「日向市のキャリア教育は、産官学が一体となった取り組み。協定書締結により、より高度な連携ができ、さらに深めていける。今後の取り組みに大きな夢と期待を寄せている」と語った。

　同商議所と同支援センターは、キャリア教育事業に取り組んで８年が経過。今後は、これまでの成果を基に、新たな枠組みの構築や市教委および市内小中学校、事業所などとの連携を深め、さらなる日向市のキャリア教育の推進を図ることにしている。