宮交ＨＤ−コロナ禍で３月に急落
本紙掲載日：2020-06-12
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９期連続黒字も減収減益
宮崎交通など６社を傘下とする宮交ホールディングス（ＨＤ、宮崎市）は１１日、２０１９年度業績（２０年３月期連結決算）を発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、営業収入１７２億９１００万円、営業利益６億６００万円の減収減益だった。純利益も３億２４００万円と厳しい結果だった一方、９期連続の黒字を確保した。
売上高に当たる営業収入は前年度比５億８１００万円（３・３％）減で、もうけを示す営業利益も１億３１００万円（１７・８％）のマイナス。純利益も４億２５００万円（５６・７％）減と、過去２番目に高かった前年を大きく下回った。
２月までの累計（単純合算）では営業収入が前年比６５００万円（０・４％）、営業利益も同１億１６００万円（２０・８％）のプラスと増収増益で推移したが、新型コロナの影響で３月に急落。その１カ月で営業収入が６億４８００万円減、営業利益も２億４３００万円減となり、１１カ月分を一気に飲み込む損失となった。
主体となるバス事業は、路線バス、高速バスとも福岡県で初の感染者が確認された２月後半から乗客数が続落。１月は前年を上回ったが、ゴールデンウイーク後には路線バスが前年より７割以上、高速バスも９割以上の落ち込みを記録した。
旅行、タクシー、宿泊、飲食など幅広い部門で４月以降も影響が続いており、新型コロナの収束時期も見通せないことから、喫緊の対応を優先するため今期は無配当とし、次年度の業績予想も見送った。
菊池克�鮗卍垢蓮屬海譴泙任坊亳海靴燭海箸里覆ぞ�況だが、しっかりと見極め、新しい生活様式などに対応できるような経営体制づくり、業務プロセスに努めたい」と説明。宮崎駅西口前に今秋開業予定のアミュプラザ、ＪＲ宮交ツインビルについても、「県内が厳しい状況にある中で、大きな起爆剤、明るい材料として、グループを挙げて取り組んでいきたい」と力を込めた。