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わくわくをカタチに(3)本田泉

本紙掲載日:2020-06-11
6面

ユニット「あんてな」の10年−初の県北舞台「喫茶チャイム」

◆世代を超えた4劇団、互いに刺激−きっかけは「蛍の頃」


 昭和30年代の延岡は船倉町に実在したキャバレー「シスター」を舞台にした「蛍の頃」(脚本・演出=本田誠人)。この作品はユニット「あんてな」の10年を振り返る中でもとても貴重なステージです。

 初演は今から11年前の2009年。老舗劇団、テアトル・エコーにより東京は恵比寿にあるエコー劇場で上演されました。東京のプロの役者さんの口から響く延岡弁に、会場は笑いと涙に包まれました。当時、延岡総合文化センターに勤務されていた赤澤孝さんがその舞台のことを知り、この作品を県北の役者で上演するという企画が立ち上げられました。

 東京公演の1年後に延岡での公演が実現したこのスピード感と赤澤さんの行動力のすごさに気付いたのは、私が舞台を企画・制作するようになってからのことでした。「のべおかんシアター」として上演された3公演のチケットは早い段階で完売し、追加公演も行われるほど大盛況。また、そのキャストのオーディションには宮崎の役者が多数参加し、たくさんの出会いが生まれ役者同士の交流も広がったのです。

 その出会いもあり、私は2010年にユニット「あんてな」を立ち上げました。そして、翌年に上演した「喫茶チャイムの春夏秋冬〜県北演劇祭〜」が初めての県北での作品となりました。県北演劇祭と銘打ったからには大勢の役者さんにご出演いただきたい。その思いで、延岡を拠点に活動している「劇団すいとどうかにち」、日向市の「劇団ハック」、「延岡高校演劇部」、当時門川町で活動していた「門川!こふく劇場」の4団体の共演を企画。総勢人という大人数での作品に挑みました。

 しかし、全員が集まっての稽古はとうてい無理。そこで考えたのが、延岡にある架空の「喫茶店チャイム」というお店で巻き起こる物語を、それぞれの団体に短編で創っていただくということ。各チームがそれぞれ春夏秋冬の季節を担当することで、4チームが参加する意味合いも強くしました。

 どこか抜けたところがありつつも、お人よしのマスターに、おしゃべり好きな常連のおばちゃん集団。そして学校帰りにやって来る高校生たちによって繰り広げられるたわいもない会話と、ちょっとした事件。そう、この企画には延岡高校の演劇部にもご出演いただきました。普段の高校演劇の大会や文化祭では社会人の役者と共演することはありませんが、この作品は、劇団や高校演劇といった枠を超えたものとなりました。大所帯の楽屋は、親子ほど年が離れた役者同士が話をしたり、写真を撮り合ったり、とても和やかな雰囲気。リハーサルでは、初めて見る他チームの作品を見て刺激を受け、一つのセットで繰り広げられる各チームの世界を一人ひとりが楽しんでいました。

 冒頭に書いた「蛍の頃」という作品は夫の本田誠人が東京で活動している劇団ペテカンでも、2015年に東京、延岡、宮崎、えびの、熊本でも上演されました。あんてなでの「喫茶チャイム」ももちろんのこと、人と人とのつながりがあってこそのステージだと思っています。ご尽力いただいた赤澤さんをはじめ、延岡総合文化センターの皆さま、関係者の皆さまに時代を超えて感謝します。ユニット「あんてな」としても、このつながりを温め、丁寧に広げていきたいと思うのと同時に、またいつの日か県北演劇祭第2弾を企画できたらと、夢は広がるのでありました。


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