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延岡市医師会吉田建世氏に聞く(下)

本紙掲載日:2020-06-04
1面
延岡市医師会の吉田建世会長

県新型コロナウイルス感染症対策協議会会員

◆クラスター出さないように・
一度に10人程度発生で医療崩壊

−−全国的にはなかなかPCR検査までたどり着かないとの話もあります。新型コロナウイルスに感染したと疑われた場合、現在は保健所へ電話をして相談、それから病院へということになります。延岡市医師会が考えられている具体的な対応はどうなるのでしょうか。

現段階では行政検査しか行われていないので、献体をPCR検査のある宮崎市内の機関に回して、陽性が判明すれば指定医療機関に入院ということになります。軽症者がいっぱいになった場合は市内の協力医療機関や療養施設へ回り、検査で2回陰性だったら退院となります。
医療行為になるので、保健所では検査ができません。指定医療機関が検査を全て引き受けてしまうと救急医療が滞ってしまい、大変です。各医療機関を受診した人で、新型コロナ感染の疑いがある人は、まず保健所に電話をし、本来ならば指定医療機関で検査をしますが、それを独自に(指定医療機関以外の)医療機関で検体が採れるのであれば採っていただくようにしています。
これまでに12カ所の医療機関が検体を採り、引き続き10カ所では「自院で採取していい」と言ってくださっているので、そこに防護服などを延岡保健所が持って行き、採った検体を宮崎まで運んでいます。「自院では採れない」医療機関もあるので、その分の検体を医師会で採取を始めました。

−−新型コロナウイルス感染症以外の病気について、東京などではかなり影響が出ていると聞いています。新型コロナウイルスの感染拡大が、医療現場にもたらした影響などについて教えてください。

県内の指定医療機関は、どこも一般の手術や入院を減らしています。新型コロナウイルス感染症の感染患者が増えた時のために病棟を空けて確保しています。他の患者さんが入っているから受け入れないというわけにはいきません。宮崎市内の指定医療機関は、もしものために病棟1棟を空けてスタッフを投入する手だてまで整えています。結果として、一般医療が縮小するような影響を受けています。
延岡の場合、夜間救急などに大分や福岡、大阪から医師に来ていただいていましたが、県境を越えた移動ができないため来られません。その代わり、延岡市医師会の先生方が何とかその穴を埋めています。
今後、態勢が回らなくなった時には、午後11時以降の深夜帯の診療の中断も考慮しており、新型コロナ禍は救急医療を逼迫(ひっぱく)させています。

−−5月14日に本県は、緊急事態宣言が解除され、違ったフェーズに入りました。県民、市民として今後、どのような対応をすればいいのでしょうか。医療崩壊を起こさないために市民ができることなどについて教えてください。今後、秋以降に第2波、第3波が来るとの話もあります。それに対する心構えについても併せてお聞かせください。

第1波が収まっただけで、まだみんなが免疫を持っているわけではありません。ワクチンができるまでは、全ての人において感染の可能性は高いので、3密(密閉、密集、密接)にならないよう行動して、もし熱が出たり風邪のような症状が出た時は医療機関に電話をしていただき、いつからどんな症状が出て、どうあるのかを事前に伝えてもらわないといけません。無断で受診すると、そこでクラスターが出る可能性が高くなります。
コンサートやライブハウス、大声を出してエアロゾルがたくさん発生するような場所にはできるだけ行かないようにしてください。延岡で一度に10人程度のクラスターが発生すると、医療崩壊につながります。
救急医療でも先生方に無理して出てきていただいているので、そこで数人が参加できないとなると救急医療も崩れます。感染患者の会社や学校も2週間以上、休業となります。ワクチンや治療法が確立されるまでは、政府が公表した新しい生活様式に対応して生活していただきたいと思います。
普通の風邪よりも感染力が強いので、夏場のエアコンも心配です。エアロゾルが拡散するので、換気が一番です。電気代がもったいないかもしれませんが、夏はエアコンをつけても窓を開けるなどの密閉にならない対策が必要です。
人が集まる所で最も感染するのは、公共トイレです。腸管での新型コロナウイルスはなかなか消えません。症状がなくなっても残っていて便に出てくることがあるため、流す際に拡散し、次の人がトイレに座ったときにじかに接することになります。トイレはまめな消毒が必要です。個人としては、携帯用のアルコール除菌シートで取っ手や便座もふくこともよいでしょう。感染患者が多く発生したクルーズ船では、患者がいた部屋で最もウイルスが多かったのがトイレの床でした。口蹄(こうてい)疫の時のように靴の裏を消毒することを延岡でもするべきだと思います。

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