３０％プレミアム商品券発行へ−延岡市

６５００円分を５０００円で−市議会に提案

　新型コロナウイルス感染拡大の影響で打撃を受ける地域経済を活性化するため、延岡市は２日、３０％プレミアム付き商品券を発行する考えを明らかにした。１セット６５００円の商品券を５０００円で販売。関連予算を盛り込んだ一般会計補正案を、９日開会予定の６月議会に提出する。

　新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止しながら、市民による域内の消費活動を促進するため、県の補助を受けて行う事業。同市としては過去最大規模となる１６万セット（発行総額１０億４０００万円）を販売する予定という。

　販売時期は８月中旬から１２月中旬を見込み、１人当たり１０セット・５万円（券面額６万５０００円）を上限に購入できる。使用期限は販売開始の日から１２月末まで。事業費としてプレミアム分の２億４０００万円と事務費の計２億８５３０万円を計上する。

　１６万セットの商品券を発行するに当たって、感染防止の観点から「新しい生活様式」にある電子決済の利用を促進するため、半数の８万セットは電子版で販売。スマートフォンに市独自のアプリを入れ、販売窓口でＱＲコード選択して購入できるという。

　また、販売会場での３密（密閉、密集、密接）を避けるため、予約販売とする方針。議決後は商品券が使える取り扱い店の募集などを進めつつ、速やかに事業をスタートしたい考え。

　定例会見で発表した読谷山洋司市長は、「お中元やお歳暮など大きく消費が動く時期を念頭に３０％プレミアム付商品券を発行し、地域経済の循環につなげたい」と話していた。