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県境またぐ移動自粛の継続

本紙掲載日:2020-05-13
3面
全国知事会新型コロナウイルス緊急対策本部のウェブ会議で意見を交わす河野知事ら(県庁)

全国で呼び掛けを−全国知事会

◆宣言解除後も−河野知事が提言

 河野知事は12日、全国知事会新型コロナウイルス緊急対策本部(本部長・飯泉嘉門全国知事会長)のウェブ会議に臨み、緊急事態宣言が解除された後も、都道府県をまたぐ移動の自粛を全国で呼び掛けていくことなどを求めた。

 全国の都道府県知事を、インターネットのオンライン会議システムでつないで実施。新型コロナ対策と雇用調整助成金などに関する国への各緊急提言を主な議題として、意見を交わした。

 河野知事は、県内で感染者が31日間発生しておらず、11日から休業要請が解除されたことを報告。緊張感や規律をいかに保つかが課題だとし、今月末としている緊急事態宣言の期限が、本県など一部地域で前倒しして解除された場合でも、県外往来の自粛や特定警戒都道府県への警戒を「国全体として呼び掛けを保ってもらいたい」と要望した。

 また、県内経済活動の継続、コロナ収束後の復旧に向け、交付金の大幅増額、交付税や起債などの施策を総動員した財政的な後押しが必要だと説明。当面の対応だけでなく〃新型コロナウイルス後〃の新たな感染症にも備え、PCR検査や抗体検査などの体制整備を長期的に進めていく重要性も訴えた。

 全国知事会の飯泉嘉門会長(徳島県知事)はきょう、西村康稔経済再生担当相とテレビ会議方式で意見交換。宣言が一部で解除された場合でも、都道府県境をまたいだ移動の自粛継続を国民に呼び掛けるよう政府に提言する。

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