一般会計補正１６億５１０７万円を可決

感染症対策会議を設置−延岡市議会

　延岡市議会は８日、臨時会を開き、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急対策費などを盛り込んだ総額１６億５１０７万円の一般会計補正など３件を可決、監査委員の選任など人事案４件に同意、専決処分２件を承認したほか、同日付で同ウイルス感染症対策会議を設置した。

　補正の主な事業は、同ウイルスの感染拡大の影響で売り上げが急減したにもかかわらず、国の「持続化給付金」の対象（売り上げ減少率５０％以上）にならない市内事業所のうち、ひと月の売上減少率が前年同月比で２５％以上５０％未満の中小事業者などに最大３０万円を支給する地元事業者緊急支援事業に９億８３８４万円。

　休業や解雇、収入減で就労希望の市民を、市の非常勤職員として期間限定で採用（２００人程度）する緊急雇用創出事業に２億１４３５万円、放課後児童クラブ人材確保（２０人程度）支援に３９３１万円、特別支援教育支援員の増員（１０人程度）支援に１７３５万円。

　対象児童１人につき１万円を支給する臨時特別給付金事業に１億５７００万円。市夜間急病センター内にＰＣＲ検査室を整備するための備品購入費（検査機器３台など）に１９１４万円、検査キット購入費や臨床検査技師、看護師の人件費などに２５００万円など。

　このほか、国民に一律１０万円を支給する国の「特別定額給付金」の実施に必要な事業費１２２億５０００万円を盛り込んだ一般会計補正の専決処分を承認。総額１６億５１０７万円の補正と合わせた一般会計総額は７４６億４９６２万円となった。

　人事案件は、任期満了などに伴う市公平委員会委員に津田洋行氏（６２）＝延岡市萩町＝と高橋一善氏（６１）＝野地町＝、前任者が異動した固定資産評価員に市資産税課長の吉田光成氏（５５）＝牧町を、それぞれ選任することに同意した。

　また、議員選出の監査委員には、長友幸子氏（６４）＝伊形町＝の選任に同意。長友氏は２０１１年５月の市議選で初当選し、現在３期目。社民党市議団。総務財政委員会の委員長や議会運営委員会、福祉教育委員会の副委員長などを務める。

　議会内に設けた新型コロナウイルス感染症対策会議は、議長、副議長、各常任委員会委員長、各会派から選出された銀で構成し、設置期間は来年５月１６日まで。