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コロナリポート−予約表が真っ白に

本紙掲載日:2020-04-29
3面
延岡市恒富町の翠光
盛り付けをする4代目寛貴さん

御膳処「翠光」−延岡

◆売り上げゼロ「何とかしなければ」・テイクアウトでやや持ち直す

 「やれることは何でもやるつもり」
今年創業100年を迎えた延岡市恒富町の御膳処「翠光」の4代目、榎並寛貴
さん(32)は、自身を鼓舞するかのように話した。

 厚労省が、日本人初の新型コロナウイルス感染者が奈良県で確認されたこと
を明らかにしたのは1月28日。国内に衝撃が走ったものの、遠く離れた宮崎
県の人々の暮らしに変化はなかった。

 「実際のところ当初うちは、何も影響はなかった」。2月が過ぎ、3月まで
は通常通り営業する日々が続いたという。

 状況が変わったのは4月3日。延岡市で県内4例目の新型コロナウイルス感
染者が発生したとの発表後だった。

 「報道があってものの数分だった」。その後、かかってくる電話の全てが予
約のキャンセル。一気に予約表は真っ白になった。

 予約はなくとも飛び込み客は入るはず…。いつにも増してテーブル、食器
類、トイレのドアや蛇口などありとあらゆる場所の除菌を徹底。来店者には入
店時と退店時に消毒を呼び掛け、座席間隔も空けるなど細心の注意を払った。

 しかし、感染拡大は止まらず、世間は自粛の方向へ。共にお店を切り盛りす
る3代目おかみの京子さん(69)は、「私がお店に立ち始めて今年で47
年。こんな状況は初めてでどうすればいいのか」と不安を吐露した。

 「このままでは売り上げがゼロになる。何とかしなければ」。寛貴さんは、
福岡県で修業していた時代の兄弟子や延岡市内で飲食業をする友人らと情報を
交換。それらを参考に10日から弁当や一品料理の持ち帰りメニューの提供を
開始した。

 これまでも、法事などで要望を受けた際は、仕出し弁当を作っていたもの
の、常時一品料理や日替わり弁当を提供するのは初めて。周知を図るため、S
NSのインスタグラムやフェイスブックを使って情報を発信した。

 するとすぐに、常連や友人らから注文の連絡が入った。さらに買い求めてく
れた人たちが料理を写真に収め、SNSで〃拡散〃もしてくれた。

 一定の手応えはあった。当初、今月の売り上げ試算は、通常営業に比べ70
%ほど減だったが、テイクアウトを始めたことで45%減まで盛り返すことが
できたという。

 とはいえ、12日からは夜の通常営業(店内飲食)は中止しており、経営的
に苦しいことに変わりはない。4月1日からはパート従業員に休んでもらい、
身内だけで何とか切り盛りする状況だった。

 「お客さまに来ていただきたいという思いは間違いなくある。その一方で、
(感染の恐れもあるため)来てほしくないという気持ちも本心です。命が一番
大事です」と京子さん。ゴールデンウイーク(GW)を前に経営会議を行っ
た。

 「ご用命いただくお客さまやごひいきしてくださっている常連さま、情報発
信してくれる友人のためにも閉めることはしたくなかったが…」とは寛貴さ
ん。100年の歴史を背負う4代目には苦渋の決断となったが、28日〜5月
6日までを完全休業にすることに決めた。

 7日からはテイクアウトのみで営業を再開する(店内飲食再開は未定)。お
昼は日替わりをはじめ、4種の弁当。夜は午後2時までの予約で一品料理、前
日までの予約でオードブルを提供するという。

 寛貴さんは「飲食店を営む者がGWを休むなど今後二度とないこと。この機
会を使って野菜の生産や畜産のお手伝いをしようと考えている。再開の際は、
できる限りご要望にお応えしたいので、気軽にお申し付けいただきたい」と前
を向いた。

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