ＪＡ延岡・通常総代会

新組合長・楠田氏、副組合長川原氏

◆第３０事業年度・１億４４４５万円の黒字

　ＪＡ延岡（山本照弘組合長）は２８日、延岡市川原崎町の同ＪＡ本店で第３
０回通常総代会を開いた。任期満了に伴う役員改選があり、理事１１人と監事
５人を新たに選出。その後、新役員で役員会を行い、新組合長に楠田富雄前副
組合長（６７）＝南方＝、副組合長に川原博之理事（５３）＝東海＝、常務に
重黒木充理事（５７）＝全域および区域外＝、常勤監事に小野茂也理事（６
３）＝同＝を選んだ。任期はいずれも３年。

　楠田組合長は１９７２年、前身の旧延岡市農協に入組。９０年の旧延岡市農
協と旧延岡農協の合併後は西階支店長、東延岡支店長、総合企画管理部長など
を歴任した後、２０１１年に退職し、常勤監事に就任。１７年からは副組合長
として山本組合長を支えた。

　就任に当たって「組合員の皆さまが築いたＪＡ延岡を、維持発展させること
が私の使命。取り巻く環境は厳しいが、総合事業ならではのサービスを提供
し、また地域に活力を与えられる職員教育に注力したい。ＪＡの総合力を発揮
できる経営に努め、延岡の人と未来のために行動したい」と抱負を語った。

　議事では第３０事業年度（１９年２月１日〜２０年１月３１日）の事業報告
と決算報告、第３１事業年度（２０年２月１日〜２１年１月３１日）の事業計
画と予算案を承認した。

　第３０事業年度の決算は１億４４４５万円の黒字。事業別では、農畜産物販
売実績は２７億６１７５万円で、目標（３０億６７７５万円）の９０％にとど
まった。

　信用事業は貯金残高が９９８億６０５万円で目標（９９０億円）の１００・
８％。貸出金残高は２７１億１３８７万円で目標（２６８億６０００万円）の
１００・９％とそれぞれ目標を達成。共済の支払い実績は８９６３件で金額は
５０億１５９５万円に上った。

　この日で引退する山本組合長が冒頭にあいさつ。「任期中は、金融店舗の再
編、購買店舗の集約と経営基盤の強化に取り組み、ひたすら自己改革に挑んだ
年月でした。これら改革の達成は組合員、利用者、地域の方々の温かいご理解
とご協力のおかげと、心から感謝しています。きょうまで私の『農協人生』を
支えてくださった方々に心よりお礼を申し上げこれからは一組合員として、Ｊ
Ａ延岡と地域の農業振興に貢献してまいります」と感謝を述べた。

　今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、あらかじめ書面で議決
を取った。出席総代は本人と書面議決を合わせて５０５人（定数５５０人）を
数えた。

　例年、議事の前に行われる優良組合員表彰は、表彰式を後日行うこととし
て、表彰者の発表のみがあった。表彰を受ける組合員と、新たに就任した理事
・監事は次の通り。

【特別表彰】歌糸集落鳥獣被害対策研究会

【優良組合員表彰】岩切健（伊形）三雲治男（恒富）津田善成（東延岡）谷恵
子（岡富）安藤宏（南方）牧野恭広（東海）佐藤強（北方）森谷初美（北川）
山口峰男（北浦）

【新理事】重黒木朝光（伊形）片伯部芳徳（恒富）柳田義則（南方）松田武文
（東海）吉田道信（北方）井上敏彦（同）井本喜代治（北川）松本義文（北
浦）甲斐龍（同）吉田千穂子（全区域）重黒木充（全域および区域外）

【監事】見山明徳（伊形・恒富）甲斐孝徳（東延岡・南方）兒玉秀敏（岡富・
東海）小野茂也（全域および区域外）高橋一善（同）