テイクアウトを応援−延岡市役所

水・金曜に利用

　新型コロナウイルスの感染拡大で深刻な影響を受けている飲食店を応援しようと、延岡市は、毎週水・金曜日を「テイクアウト・デリバリーの日」とし、市内飲食店が積極的に実施する持ち帰りや配達サービスを活用する取り組みを始めた。

　同ウイルス感染拡大で厳しい経営を余儀なくされている市内飲食店の中には、感染リスクの３密（密閉、密集、密接）を避ける持ち帰りや配達サービスを積極的に取り入れる店が増えているため、消費の応援と感染拡大防止の取り組みを後押ししようと日を設けた。

　初の金曜日となった２４日正午前には、多くの弁当が入った容器や包みを持ったお弁当屋さんが、注文を受けた部署のカウンターに配達。観光戦略課に１７個を届けた女性は「お客さんが減ったので、取り組みは助かる」と喜んでいた。

　同課にはチキン南蛮弁当、日替わり幕の内弁当、のり弁当など、別の部署のカウンターにはカツ丼らしき丼容器が並ぶなど店舗・メニューともに種類が豊富。弁当の盛り付けを見た職員は「おいしそう」と漏らし、昼休みを待ちわびていた。

　以前は家から弁当を持参していたが、少し前から飲食店の厳しい環境に注文弁当に変更したという観光戦略課の松田耕一郎さん（２９）は「知らない店もたくさんあるので、この機会にテイクアウトを使っていきたい」と話していた。

　市は水曜日と金曜日を〃ノー残業デー〃ともしていることから、昼の弁当だけでなく、夕食のテイクアウト活用も呼び掛けている。また、職員の注文メニューを充実していくため、観光戦略課は「メニュー表などがあれば持ってきてほしい」と話している。

　問い合わせは同課（電話延岡３４・７８３３）。