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医療体制整備、雇用維持など

本紙掲載日:2020-04-24
1面

総額90億円県が補正予算−コロナ対策

 県は24日、経営が著しく落ち込んだ小規模事業所への20万円給付など、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策となる総額90億79万円の2020年度4月補正予算案を発表した。28日から開かれる臨時県議会に上程され、可決後の今年度予算額は6217億8879万円となる。

 4本柱で編成し、「感染拡大防止策と医療体制の整備」に35億2千万円、「雇用維持と事業継続のための支援強化」に47億2千万円、「官民を挙げた経済活動の復興・活性化」に4億5千万円、「将来を見据えた取り組み」に3億1千万円を計上した。

 このうち、感染拡大防止策と医療体制の整備では、現在1日当たり最大96件のPCR検査数を倍増させ、感染者受け入れ病床は200床増の231床、軽症者等の宿泊療養施設も300室増の350室を確保。人工呼吸器などの医療資材、医療従事者を拡充、福祉施設や学校へマスク、消毒液、体温計などを供給する。

 雇用維持と事業継続のための支援強化では、県制度融資枠をリーマンショック時並みの340億円まで確保。給付金は、1〜4月いずれかの月の売り上げが前年比75%以上減少し、経済産業省の持続化給付金を申請予定の小規模事業者や個人事業者に一律20万円を支援する。

 同給付金について河野知事は、「厳しい現状を何とか乗り切ってもらう〃つなぎ〃として、大型連休明けにも手元に現金をお届けできれば」と力を込めた。

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