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目標は全国1位(砲丸投げ)−教職と競技を両立

本紙掲載日:2020-04-22
6面
昨年5月にあった都城市春季陸上競技大会の一般男子砲丸投げで優勝した時の記念写真。公式の自己ベストは11メートル13、練習では12メートルを超える距離を投げられるようになった(提供写真)
副顧問を務めるハンドボール部の練習後、生徒に話す新玉教諭(17日午後、延岡中学校)

延岡中の新玉宏司教諭・生徒と同じ目線で

 教職と両立しながら陸上競技・砲丸投げで「日本一になる」という目標を掲げ、練習を重ねる男性がいる。昨年度から延岡中の社会科教諭として教壇に立つ新玉宏司教諭(33)だ。競技歴1年半で迎えた昨年9月の「全日本マスターズ」では、故障中にもかかわらず4位入賞。「今年こそ」と意気込んでいる。

 美郷町南郷出身。神門小4年から南郷中3年まで野球に打ち込んだ。中3の時、野球部としての夏を終えて挑んだ県中体連の400メートル走で3位入賞。これがきっかけで本格的に陸上競技を始めた。

 卒業後、専門の指導者がいる延岡東高に入学した。3年間、400メートルを中心に短距離走に打ち込み、県で上位入賞に絡んだ。福岡大に進学後は「新しいスポーツをしよう」と陸上から離れ、ボクシングを習った。

 教員を目指していた学生時代、スクールボランティアとして福岡県内の中学校に通った。関わる中で、ヤンチャだった子どもたちが変わっていく姿を目にし、「(当時2年生だった)この子たちの卒業を見届けたい」と、大学卒業後も科目等履修生として1年間残った。高校の教員免許を取るための講義を受けつつ、ボランティアを続けた。2011年4月、土々呂中で教員生活をスタートさせた。

 16年に赴任した宮崎東中で、陸上部の顧問を任された。その3年目、九州大会を狙える実力のある3年生が「九州大会は目指さない」と意志を伝えてきた。8月の九州大会まで続けると、受験勉強に支障が出ることが理由だった。

 「受験勉強をしながらでもできることを伝えたい。(仕事をしている)自分自身が結果を出せば、両立できることを証明できるのではないか」。その思いで、6月の県民スポーツ祭に出ることを決意。砲丸投げ、円盤投げ、共に経験はなかったが、見よう見まねで取り組んだ。

 練習期間は2カ月と短かったが、共に優勝。円盤投げでは大会新記録を樹立した。結果を知った生徒は「九州大会を目指します」と言ってくれたという。

 競技者になったことで、同じ目線に立てるようになった。これが、今も競技を続ける理由の一つだ。昨年大きなけがをし、思うようなパフォーマンスができない日々が続いた。「けがをして焦る気持ち、練習できない不安から、無理をする子どもの気持ちがよく分かった」という。

 そしてもう一つ理由がある。今年2月、活躍を喜んでくれた祖父(89)が、ステージ4の肺がんだと分かった。「何としても、全国で一番になる孫の姿を見せたい」と、強い思いを抱く。

 公共施設が閉鎖され、6月までの大会もすべて中止になった現在、終業後にグラウンドで練習する毎日だ。今月で競技を始めて丸2年がたった。初めて挑んだ一昨年は全国6位、昨年は4位と順調に順位を上げている。けがから復帰後、記録も伸び、手応えをつかんでいる。「今年こそは日本一に」―熱い思いを胸に、練習に励む。

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