サーフィン自粛を

感染拡大地域からの来訪者へ

◆日向市ＨＰや看板で呼び掛け

　新型コロナウイルス感染防止のため日向市は、感染拡大地域からのサーフィン目的の来訪を自粛するよう呼び掛けている。期間は緊急事態宣言の終了までとし、市のホームページやお倉ケ浜海岸など４カ所に看板を立てて周知を図っている。

　全国有数のサーフスポットとして知られる同市には一年中サーフィン客が来訪。ゴールデンウイークなど、連休には大勢のサーファーでにぎわう。

　市は１３日、ホームページに自粛要請のメッセージを掲載しお倉ケ浜海岸など市内４カ所にも看板を設置した。

　ホームページでは、国の緊急事態宣言を受けての措置であると説明し、「一刻も早く事態を収束させ、日向市の海を愛してくださる皆さまが安心してサーフィンを楽しめるようにするためのやむを得ない措置であることをご理解ください」と呼び掛けている。

　お倉ケ浜海岸の駐車場入り口に立つ看板には、市サーフィン連盟と連名で「感染防止のため、感染が拡大している地域の皆さまの利用はご遠慮いただきますようお願いします」と書かれている。

　１６日、お倉ケ浜海岸には、感染拡大地域である福岡をはじめ札幌、北九州、熊本、大分の県外ナンバーの車が見られた。

　一方、県外ナンバーの車に「日向市居住」と書かれたステッカーを張って対応する人も。昨年５月に県外から同市に移住してきたという４０代女性は、「海だけでなくスーパーなどでも県外ナンバーは警戒される。（張っているのが）恥ずかしいというよりも、日向の人たちに不安を持たせないことが優先」と話した。

　市観光交流課によると、看板設置以降、県外ナンバーの車は減っているが、「他県では海岸を封鎖しているところもあり、今後、日向に流れてくる恐れもある。市民を守る観点から封鎖する可能性もある。状況を見ながら対応したい」としている。