無人ヘリ格納庫が完成−ＪＡ延岡

延岡市平田町の旧支店横

◆所有の４機とドローンを収納

　ＪＡ延岡（山本照弘組合長）が建設していた無人ヘリ格納庫の完成式と安全祈願祭が７日、延岡市平田町の同組合旧平田支店横で行われた。水稲などの防除を行う延岡スカイサービス（山口裕介社長・２３人）が借り受け、今月中旬から同社所有の無人ヘリ４機のほかドローンなどを収納する。

　新型コロナウイルス感染防止のため、式には当初の予定より少ない関係者１０人ほどが出席。神事が行われ、山本組合長や山口社長らが玉串をささげて格納庫運用や防除作業の安全を祈願した。

　格納庫は鉄骨平屋建て。敷地面積は３０７平方メートル、延べ床面積は１５４平方メートル。１月７日に着工し、３月１０日に完成した。以前は旧西階支店敷地内に設置されていたが、店舗統廃合に伴って解体。延岡スカイサービスが西臼杵地区の防除も請け負っていることを考慮し、旧平田支店横での新設となった。

　山本組合長は「防除の需要は今後ますます拡大していく見込み。食糧自給率向上のためにも重要な分野」としながら格納庫の活用に期待。同組合長から鍵を受け取った山口社長は「無事故を心掛けながら一生懸命仕事に励みたい。農家の方々と笑顔で実りの秋を迎えられれば」と話した。

　□延岡スカイサービス＝ＪＡ延岡の青壮年部が中心となって組織していた延岡地区無人ヘリ防除部会が前身。業務拡大のため昨年６月に株式会社化した。無人ヘリやドローンを活用して防除作業の省力・効率化を図ることで、生産農家の負担軽減を目指している。

　同社によると今年は６月中旬から早期水稲、７月中旬から普通期水稲の防除を開始予定。請け負う防除面積は延べ１４００万平方メートルにおよぶという。