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法相賞受賞の藤原さんが市長報告

本紙掲載日:2020-04-10
7面
十屋市長に法務大臣賞受賞を報告する藤原凜華さん
元患者の男性と交流を続けている藤原さん家族。十屋市長と一緒に記念撮影

第39回全国中学生人権作文コンテスト

◆元ハンセン病患者と家族で交流

 昨年11月の第39回全国中学生人権作文コンテスト中央大会で内閣総理大臣賞に次ぐ法務大臣賞を受賞した五ケ瀬中等教育学校4年(当時3年)の藤原凜華さんが3日、日向市役所を訪れ、十屋幸平市長に受賞を報告した。

 同コンテストは、法務省と全国人権擁護委員連合会が主催。全国7359校の91万9154人から応募があった。審査は、都道府県単位の地方大会で実施し、優秀作品101編が中央大会表彰作品に決まった。藤原さんの作品を含む11編は、「第39回全国中学生人権作文コンテスト入賞作文集」として取りまとめ刊行された。

 藤原さんは五ケ瀬町で寮生活を送っているが、春季休業で同市財光寺の自宅へ帰省していたことから、共に看護師の父健一さん(41)、母祐子さん(41)、妹で尚学館中学校1年の妃花=ひめか=さん(12)と一緒に、十屋市長を訪ねた。

 作文のタイトルは「星塚のじぃやん」。藤原さん家族は5年前、ハンセン病に対する正しい知識の普及を目的に県が行う「ふれあいハンセン病療養所訪問事業」を祐子さんが知り、事業に参加。鹿児島県にある国立療養所を初めて訪問した。

 この時、語り部として藤原家の担当になったのが、後に「星塚のじぃやん」と呼んで親しくなる元ハンセン病患者の男性(90)だった。だが、男性は最初、心を開いてくれなかったという。

 打ち解けられないまま帰宅し、「このまま終わりたくない」との思いを募らせた凜華さんは、手紙で連絡を取るなどして徐々に交流を深め、家族で再度訪問した。

 2度目は元患者としてではなく、男性を個人として訪ね、「過去の歴史を聞くのはもちろん、一緒に歌を歌ったり、散策をしたりして打ち解けた時間を過ごすことができた」(作文から抜粋)。

 最初の訪問で握手を求めた凜華さんに対し、「『私に触らない方がいい』と言って、パッと手を引っ込めた」(同)という男性。だが今では、互いの信頼、交流が深まり、まるで正月に祖父母の待つ故郷に帰るように、毎年男性を訪ねているという。今年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響でまだ訪問できずにいるが、一家は男性との再会を楽しみにしている。

 受賞について凜華さんは、「びっくりしたけどうれしい。(私の作文が)多くの人や友達がハンセン病を知るきっかけになったことが一番うれしいし、受賞を機にいろんな方と話す機会もあって、私自身意識が高まった。ちゃんと意見を言える人になりたいと思った」と話した。

 十屋市長は「ハンセン病という病気に対する偏見があったことや人権が失われてしまった時代背景などを勉強し、実体験として学んでいることが素晴らしい。今後も人権に対する考え方やさまざまなものに興味を持ち、活動してほしい」と期待を寄せた。

=受賞作品「星塚のじぃやん」は、昨年12月18日付本紙7面に全文を掲載=

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