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カワセミ、恋の季節

本紙掲載日:2020-03-21
1面
川に飛び込み、長いくちばしで小魚を捕らえたカワセミ(20日朝、延岡市富美山町の祝子川)

小魚狙ってダイブ−県北の河川

 春は野鳥にとって恋の季節。水ぬるむ県北の河川では、2羽で仲良く飛び交うカワセミの姿が見られるようになった。

 カワセミはスズメより少し大きい全長17センチ。光沢のあるコバルトブルーの体は光の当たり具合で色が変化して見える。構造色といわれ、その美しい姿から「飛ぶ宝石」とも称される。

 冬の間は単独で過ごすが、この時期から雄が雌に魚をプレゼントする「求愛給餌」が始まる。雌が受け取ればつがいとなり、土手に掘った巣穴で繁殖に入る。

 川のほとりの木や堤防から水中に飛び込み、小魚を捕らえる様子は躍動感たっぷり。くちばしの黒い雄の方が忙しそうで、盛んにダイブを繰り返しては「チーッ」と甲高い声で鳴いて雌を呼んでいた。

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