２例目、３例目を確認

新型コロナ県内感染者

◆県北に実家国外在住の２０代男性
　高千穂町の４０代、田原郵便局員

　県は１７日、県内で新型コロナウイルス感染症の感染者が２人確認されたと発表した。国外在住で、県北の実家に帰省した２０代男性と、高千穂町の４０代男性郵便局員。いずれも県北の医療機関に入院しており、症状は安定しているという。１７日の段階で分かっている行動歴等の一部を公表し、同居の家族など濃厚接触者がいるかどうかなどを保健所が調査している。

　２０代男性は、勤務先がある国外で１人暮らし。今月１２日に国外を出発し、１３日に成田空港に到着。その後東京に滞在し、１５日に成田空港から福岡空港に移動し、レンタカーで県北にある実家へ帰省した。

　１５日に３７・５度の発熱とせきの症状があり、解熱剤を使用。１６日に３９度の発熱があるため、、医療機関を受診。１７日に県衛生環境研究所の検査で陽性と判明し現在、県北地区にある感染症指定医療機関に入院している。

　４０代男性は、日本郵便グループによると、田原郵便局（高千穂町河内）で窓口業務を担当しているという。

　県の発表によると、今月５日に熊本県を訪問。６日まで出勤し、７日に３７・５度の発熱などがあったため自宅安静。９日に３９・１度と熱が続くため、医療機関を受診。インフルエンザは陰性で胸部エックス線検査も異常なく、紹介された別の医療機関で受診、服薬後に解熱した。

　１１日にせきやたんが続くため、再び２件目の医療機関へ。マイコプラズマ肺炎と診断され、自宅で内服治療を始めた。１５日に３９度の発熱があり１６日、３６・７度に下がったものの、改善しないため、同じ医療機関を受診、Ｘ線検査、ＣＴ検査で新たな肺炎像が見つかり入院した。

　１７日に県衛生環境研究所の検査で陽性と判明。現在、県北地区の感染症指定医療機関に入院している。

　県によると、今月４日に判明した１例目の宮崎市の男性と、今回の２例の関係性はなく、今回の２例についても１７日夜の段階で、関係性は見つかっていないという。

　１７日、会見した河野知事は「感染者の一日も早い回復をお祈りする。国や市町村、医療機関等と連携しながら感染拡大の防止を徹底していく。県民には改めてご理解、ご協力をお願いする。今後も迅速かつ丁寧な情報提供を行うので、ぜひデマ等に惑わされず、正確な情報に基づいて行動を」と語った。

　県施設の林業技術センター内「森の科学館」（美郷町西郷）の休館を決定。そのほかの施設の利用制限については、指定管理者などと対応を協議しているという。