西門川中、最後の卒業式

１９人が母校に別れ−今年度末閉校

　今年度末で閉校する門川町の西門川中学校（後藤直樹校長）で１６日、第６５回卒業式が行われ、最後の卒業生となる１９人が母校を巣立った。

　６人の在校生や教職員、保護者、金丸隆康副町長、新原とも子教育長、川内田岳史ＰＴＡ会長らが見守る中、卒業生が入場。後藤校長から卒業生１人ずつに卒業証書が授与された。

　後藤校長は、「きょうから自分の選んだ道を歩み始めることになる。６５年の歴史を誇る西門川中学校の最後の卒業生として、自信と誇りを持って４月から始まる新しい生活に臨んでほしい」と式辞。

　２年生の松田悠汰さんが「いつまでも私たちの憧れの先輩でいてください。素晴らしい人生を歩まれますことを心から祈っています。先輩方のご活躍を楽しみにしています」と送辞。

　卒業生を代表して答辞に立った渋谷旭さんは中学校生活を振り返りながら「これから私たちが進んでいく道は、一人一人全く別の道になる。西門川中で学んだことや思い出を胸に、それぞれの道を進んでいきたい」と、決意も新たに述べた。

　最後に、卒業式の歌、校歌を全員で斉唱。閉式後には記念写真を撮影し、卒業を喜ぶとともに恩師や同級生との別れを惜しんだ。

　記念すべき最後の卒業式は、新型コロナウイルス感染症対策のため、規模を縮小しての実施となった。保護者の出席も卒業生の家族２人までとし、式場内では参加者全員にマスク着用を要請した。

　同校は１９５５（昭和３０）年創立。今年度末、６５年の歴史に幕を下ろす。