アロマ用品を商品化

クスノキオイルと瀬戸焼

◆日向と愛知の事業所がコラボ

　本県産の天然木クスノキから抽出したアロマオイル「日向クスノキオイル」と、瀬戸焼で仕上げたアロマ用品の販売が始まった。日向市で国産の天然しょうのうを生産するメーカー「えこのは」（本社・同市財光寺、藤山健一社長）と、瀬戸焼が有名な愛知県瀬戸市でしょうゆ入れを製造販売する「セデックジャパン」によるコラボ商品だ。

　日本商工会議所の地域力活用新事業創出支援事業の一環。両市の商工会議所が事業所の橋渡し役となり、商品化を後押しした。

　きっかけは昨年１１月に東京ビッグサイトであった家具・インテリア製品の国際展示会「インテリア・ライフスタイル・リビング２０１９」。同じ日本商工商議所のブースに出展していた両社が意気投合。気密性が高く、硬質な仕上がりが特徴の瀬戸焼と精油との相性がいいことから、アロマオイルの香りを拡散させる道具に改良してセット販売することになったという。

　日本商工会議所によると、同支援事業で地域の枠を越えた事業所間の連携による商品の開発、販売は珍しいという。

　日向クスノキオイルは本県産の天然木クスノキを水蒸気蒸留して抽出した１００％天然オイル。シャープなメントール系とフレッシュなかんきつ系を合わせたようなすがすがしい香りが特徴で、今回はコラボ仕様のデザインに改めた。

　セット内容はクスノキオイル１０ミリリットルと瀬戸焼のディフューザーで、価格は２５００円（税込み）。シニア向けの通販業者から引き合いがあるほか、和のイメージも手伝って欧米人からの人気も高いという。日向市内では「道の駅日向」（同市幸脇）で取り扱っている。

　日向商工会議所の担当者は「今後も会員事業所をはじめ、中小規模事業者との深い信頼関係を基に、全国規模のマーケットへの販路拡大を目指す事業者を後押ししていきたい」と話している。

　商品に関する問い合わせは同会議所（電話日向５２・５１３１）。