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春の大祭、御利益求めて−竹谷神社

本紙掲載日:2020-03-03
8面
竹谷神社の春の大祭

新型コロナ対策規模縮小して開催−延岡

 延岡市大峡町の竹谷神社(玉置重徳宮司)で1日、春の大祭が行われた。御利益を求めて多くの人たちが参拝に訪れ、手を合わせていた。

 今年の大祭は、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、神楽を12番から3番に、餅まきも3回から1回にするなど規模を縮小して開催した。

 玉置宮司による神事の後、大峡神楽保存会(黒木弘一会長)拝殿横の神楽殿で「鎮守」「幣の手舞」「三番荒神」などを奉納し、大きな拍手が送られた。神楽の合間には甘酒やお茶の振る舞いがあり、観覧者は体を温めていた。最後は餅まきで締めくくった。

 黒木会長は「実施するかどうか悩んだが、やるからにはしっかりしないといけないと思っていた。たくさんの方に来ていただいてよかった」と話した。

 竹谷神社は延岡学園などがある集落から3キロほど奥まった山中にあり、創建は1771(明和8)年とされる。伝説によると、信仰深い長右衛門の夢枕に現れたニニギノミコトから告げられた巨石に触れると病気が治ったことから、その土地に神社を建立。以来、無病息災、長旅の安全、武運長久、夫婦円満などの御利益があるとされ、信仰を集めている。

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