１９年分確定申告スタート

延岡税務署、初日から長い列

　２０１９年分所得税等の確定申告受け付けが１７日から、延岡市大貫町の延岡税務署で始まり、朝早くから申告者が長い列をつくった。同署は３月１６日まで申告相談会場を開設し、申告書の受け付けや相談などに応じる。受付時間は午前８時３０分から午後４時。

　申告・納付期限は所得税と贈与税および復興特別所得税が３月１６日まで、個人事業者の消費税と地方消費税が３月３１日まで。預貯金口座からの引き落としによる振替納税を利用している人の振替日は、所得税および復興特別所得税が４月２１日、個人事業者の消費税と地方消費税が同２３日。

　所得税の申告が必要な人は、個人で事業をしている▽年金収入が４００万円を超える▽給与の年末調整が済んでいない▽給与収入が２０００万円を超える▽１カ所からの給与と各種所得金額（給与や退職所得を除く）の合計が２０万円を超える▽給与を２カ所以上から受けている―場合など。

　また、高額の医療費を支出した▽ふるさと納税などの寄付をした▽一定要件のマイホームを取得して住宅ローンがある―場合などは還付申告を行うことができる。

　消費税の申告が必要な個人事業者は、２０１７年分の課税売上高が１０００万円を超えている場合など。贈与税の申告が必要な人は、２０１９年中に１１０万円を超える財産の贈与を受けた場合など。

　例年、期間中最初の３日間程度と最後の１週間が最も混雑する傾向にあり、同署は「時間に余裕を持って申告を」と呼び掛けている。確定申告に関する問い合わせは「確定申告電話相談センター」まで。延岡税務署（電話延岡３２・３３０１）に電話をかけて、自動音声の案内に従って「０」を選ぶと同センターにつながる。

◆スマホ申告が可能に

　また申告相談会場では、スマートフォンやタブレット等によるいわゆる「スマート申告（スマホ申告）」に関する相談も受け付け中。同申告は、国税庁ホームページ上での申告書の作成および国税電子申告・納税システム「ｅ―Ｔａｘ」による送信で手続きを完了することができる。

　今年１月からは、２カ所以上の給与収入がある人、年末調整が済んでいない人のほか、公的年金等の雑所得や一時所得がある人もスマート申告が可能になった。