県北から１個人２団体が受賞

地域学校協働活動で県教育長表彰

　２０１９年度「地域学校協働活動」推進に係る県教育長表彰の授与式が４日、宮崎市の県教育研修センターであり、県北から個人の部で安田茂明さん（門川町）、団体の部で平家大いちょう太鼓（椎葉村）と清本鉄工（延岡市）に贈られた。

　同表彰は、子どもの成長を支え、地域を創生する活動に取り組む、模範的な個人、団体に贈られる。今年度は３個人６団体が選ばれた。

　安田さんは、約４５年前に地元の小園地区に伝わる臼太鼓踊りを復活させ、地区の子どもたちに指導。活動は五十鈴小学校に広がり、１９９１年には同校に文化財愛護少年団を結成、運動会で踊りを披露するなど継承されている。

　地域コーディネーターとしても地域行事や学校行事に協力、支援。子どもたちに大変人気があり、地域の見守り役や相談役としても慕われている。

　平家大いちょう太鼓は９８年、松尾地区の活性化を目的に有志で結成。設立当初からジュニア太鼓を立ち上げ、地区の児童生徒をはじめ、松尾小学校の総合的な学習の時間でも太鼓を指導している。

　その成果は椎葉平家まつりや生涯学習実践発表会、公民館行事などでも発表され、子どもたちの健全育成と地域の活性化に貢献している。

　清本鉄工は長年にわたり延岡工業高校ＰＴＡ後援会へ資金援助を行い、同校は３年生が集大成として取り組む「ものづくり」の課題研究に有効活用。その中には津波避難誘導灯など地域に役立つ物もあり、生徒の学習だけでなく地域貢献にもつながっている。

　式では、受賞した個人、団体を代表し、安田さんが「この表彰を励みに、今後もなお一層、体に気を付けながら頑張っていきたい」と謝辞を述べた。

　表彰式は地域学校協働県民フォーラムの一環として行われ、日向市平岩小中学校（児童１３９人、生徒６６人）の実践発表などもあった。