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延岡ひなたサフランをPR−宮崎市でディナー会

本紙掲載日:2020-01-23
8面
サフランの生花を手に、効能などを説明する渥美さん

九保大講師、産地化の取り組みなど紹介

 延岡市で特産品化が進む「延岡ひなたサフラン」をPRしようと、宮崎市のレストランでこのほど、ディナー&セミナー会が開かれた。九州保健福祉大薬学科講師・渥美聡孝さん(創薬科学博士)が、産地化の取り組みや香辛料としての効能を解説。参加者27人がサフランを取り入れた県内高級食材のコース料理と、ワインを味わった。

 セミナーによると、冷涼な気候と、稲作の遊休時期を活用できることから延岡市の中山間地域を中心に裁培。最も手間がかかるめしべの採取は福祉作業所が担当し、九保大で成分分析をすることで「農福薬連携」が実現している。品質評価では、海外を含む他製品を上回る数値が出ているという。

 ディナー&セミナー会は、県内での知名度向上を目的に、延岡市の委託を受け流通・PRを行う宮崎市の業者などが、レストランの協力を受けて実施。昨年11月末には同市内のホテルでも開いた。

 県内、特に延岡市産にこだわった野菜や魚介、牛肉との取り合わせに参加者は感激。「一般的な調理法以外に、スープやデザートにも使えて驚いた」。
 「地元産の高品質な香辛料。もっともっと広がっていけば」などの感想があり、知人の専門家に紹介したいという声もあったという。

 延岡市では現在、500グラムほどが生産されており、渥美さんは「生産量の拡大と知名度の向上」を今後の課題に挙げていた。

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