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全国2例目、事業引き継ぎ

本紙掲載日:2020-01-10
1面
事業譲渡契約の調印式。(右から)奈須カズ子さん、國生さん、大内さん、曽根さん

高千穂町で調印式−県支援センターの人材バンク活用

◆漬物会社と地域おこし協力隊員

 県事業引継ぎ支援センターの後継者人材バンク制度を活用した事業譲渡契約書の調印式が9日、高千穂町役場であった。事業を譲渡するのは高千穂町押方の漬物会社で、譲り受けるのは、地域おこし協力隊の2人が設立した会社「ROPES」(本社・都城市)。地域おこし協力隊と同支援センターが連携した事業引き継ぎは今回が全国でも2例目。

 事業を譲渡するのは、高千穂町押方で漬物、ドレッシングなどを製造している「ひやくしようや」代表の奈須國生さん(75)。譲り受けるのは、県内の地域おこし協力隊2人が昨年末に設立した都城市の「ROPES」。設立した2人は、都城市地域おこし協力隊の大内康勢さん(31)=都城市、岡山市出身▽元延岡市地域おこし協力隊の曽根啓明さん(46)=延岡市、奈良県田原本町出身。

 「ひやくしようや」は奈須さんが定年退職後の56歳の時に創業。妻のカズ子さん(68)とゴボウの酢漬け、栗を用いたマロングラッセ、ドレッシングの「ばぁばのタレ」など30種以上の品を販売。町内、県内各地へ販売してきた。地元や観光客、県外の人から評判が良く、創業から20年以上が経過し、生産、販売と順調だったという。しかし、親族らが事業承継する予定はなく、廃業も考えていた。

 そのため、一昨年に高千穂町商工会を通して同センターに事業引き継ぎについて相談。センターは県内の食品製造・販売での地域貢献を希望していた大内さんと曽根さんを紹介。譲渡条件の調整などを経て事業譲渡契約の調印式に至ったという。

 調印式では、ROPESの代表取締役である大内さんと奈須さんがそれぞれ押印して契約書を取り交わして成立。奈須さんは「幸い、協力隊の方にお引き受けいただくことになった。もっともっと高千穂を宣伝していただきたい」。

 同社役員で延岡支社長の曽根さんは「漬物は日本を代表するソウルフード。2人が築いたブランドをもっともっと高めるように頑張りたい」とあいさつした。

 調印式に同席した同町の甲斐宗之町長が「このような事例は今後につながる有意義なもの」。同商工会の後藤和博会長は「高千穂のブランドを大切にし、高千穂の活性化に頑張っていただきたい」と祝いの言葉を述べた。

 ROPESは今後、大内さんが主に営業を、曽根さんが製造を担当。1年かけて取引先の引き継ぎや味つけの習得を行いながら都市圏などへの販路拡大や新工場設立を目指す。

 漬物などを製造していたカズ子さんは「いろんな方にアドバイスいただきながら考えた味。この地で引き継いでもらいたい」。大内さんは「たくさんの人に愛された商品を途絶えさせることなく、味を習得して販売拡大し、お客さんに喜んでもらえるように頑張りたい」と話した。

 地域おこし協力隊を所管する総務省と中小企業庁の後継者人財バンク制度を活用した事業引き継ぎの連携は、昨年6月からスタート。後継者不在の中小企業や小規模事業者と事業の引き継ぎを希望する者のマッチング促進の一環として取り組んでいる。県センターによると、同11月には川南町の地域おこし協力隊員が地元の小売業を引き継ぎ、全国初の事例として注目を集めた。

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