松原農園で環境学習

ジュニアリーダークラブ−延岡

　延岡市のジュニアリーダークラブの研修会が１２月２２日、同市北浦町の松原農園で開かれた。中高生１３人が、農園見学や講話を通して、自然や環境などについて学んだ。

　同クラブは、中高生が自分を磨くとともに、低年齢の子どもと大人の懸け橋になれるようになることが目標。月に数回集まり、子ども会活動の支援やレクリエーションの研修などを行っている。この日はその一環。

　同農園が営んでいる自然養鶏の様子、杉やヒノキの林を見学した。計画では、成長に伴って混み過ぎた林の立木の一部を伐採する「間伐」を体験する予定だったが、あいにくの雨。予定を変更し、農園で採れた卵と自家製の小麦粉などを使って、たまごパンを作り、間伐の講師を務める予定だった鶴永貴史さん（日本熊森協会県支部長）と同園の松原学さんの講話を聞いた。

　「間伐」については、林内に適度な光を取り込むためと説明。光が差し込むことで、下層植生が豊かになり、土砂流出を防ぐ機能が高まるとともに、木々の生育が良くなり、風などで折れにくくなるという。参加者は、間伐が行われている林と、そうではない林の写真を見て、林内の明るさの違いなどを感じていた。

　島野浦中学校２年の清田華さんは、「ひよこの成長の速さはすごい。人間と違ってたくましいと思った」と、農園で見たひよこに驚いた様子。「普段、山よりも海に近い所に住んでいるので、きょう聞いた話のほとんどが初めて知ることばっかりだった」と話した。