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道の駅「リレー防災セミナー」

本紙掲載日:2019-08-23
8面

パネルディスカッション

◇その場での判断が大事(河津氏)
◇道の駅間で協定結び対応(福地氏)
◇熊本地震の教訓伝える(下城氏)
◇必要な機能を必要な駅に(永利氏)
◇身の丈に合った支援を(蛯原氏)
◇ソフト面の対策も重要(安藤氏)

【根岸氏】道の駅は防災の拠点として非常に期待が高まっている。これまでの経験と災害への備えは。

【河津氏】九州北部豪雨で甚大な被害が出た。道の駅「原鶴」付近は全くといっていいほど被害がなかった。入ってきた情報で周りがひどい状況と分かった。情報収集の仕方で、もう少し手段があったのではないかと身をもって知らされた。
うちは避難所に指定されていないが、自衛隊、九州電力から連絡があり、しばらくの間、拠点にしていた。
また、被災地に入ってきたボランティアが車中で寝泊まりするために駐車場を貸してほしいということだったので、駐車場を使ってもらった。
防災協定も大事だと思うが、その有無にかかわらず、動くことは変わらない。協定を結んでいないから目の前の人を助けないことにはならない。その場での判断が大事だと思う。

【福地氏】道の駅「つの」は防災機能を有している。防災倉庫には7月1日現在、都農町が用意した500ミリリットルペットボトル入り飲料水を1000本、アルファ米を3000食、おかゆ300食を備蓄させていただいている。
緊急時に使える貯水槽、停電時に使える非常用電源も備えている。災害用トイレもあり、貯水槽や非常用電源と併せて3日間ぐらいは使える。
消防法に基づいて年2回、消防訓練を行っているが、その時に防災訓練も兼ねてやっていく必要性を感じている。
行政と協定を結んでおらず、対策マニュアルもない。今後は行政との協定、マニュアル作成に早急に着手したい。宮崎県道の駅連絡会の会長を務めさせていただいているので、今年中に道の駅間の防災についての協定を結んで緊急時に対応していきたい。

【下城氏】道の駅「阿蘇」では、対応マニュアルを作成しており、炊き出しができるステーションなどもある。
熊本地震の際、道路情報やトイレ利用などを多くの方々に求められた。道路情報に関しては、地震直後にどの道が通行できるか、トータルな情報が無かった。電気が通っていなかったので、大分まで職員を向かわせ、ファミリーレストランで食事をさせながら道路情報を拾ってこさせ、地図に落とし込み、避難所や道の駅に来た人に配布した。ガソリン販売の情報もマップに落とし込んだ。
電話が通じるようになると、電気、水道、道路の工事関係者から「どこを通っていいか分からない」と問い合わせが多かった。地元の人しか分からない道を迂回(うかい)しないといけなかったので、最初は手書きで観光マップに落とし込み、電気が通りだしたらSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)や道の駅のブログで発信した。フェイスブックは1日に10万件ほどアクセスがあった。
経験を伝えることで、いつどこで起こるか分からない災害の参考にしてもらおうと、熊本地震直後の7月から地震の語り部事業を始めた。地域住民が語り部として、学校や自治会などで合計3000人ほどに話をしてきた。

【根岸氏】行政サイドから、防災面で道の駅に期待したいことは。

【永利氏】雨の災害と地震の災害とでは大きく違う。雨の災害は予想がつかないものの、雨量は目に見える。被害状況は分からなくても、何かが起こっているということは想像できる。
ただ、地震は全く予想がつかない。熊本地震で1度目の大きな揺れの時は、そんなに大きな被害はないということは分かった。徹夜をして次の日の夜、寝ようとしたら2度目の大きな揺れがあった。それからは地獄のような日々が続いた。
地域防災計画や防災対策マニュアルが検討されていると思うが、想定できることとできないことは、きちんと書き分けておかないといけない。
道の駅には「休憩」「情報発信」「地域連携」の三つの機能を大事にしてほしい。平時だけでなく非常時にもつながる。駅ごとに求められるものは多少違うと思うが、行政側で広域的に見て機能を分担し、必要な機能を必要な駅に持たせて連係を図れれば。

【蛯原氏】南海トラフ地震の担当をしている。県は被害想定で、死者を県内だけで3万5000人と想定しており、災害が起こって1週間後には約40万人の避難者が出るとみている。これらを踏まえてどう対応するか。県外からも警察、消防、自衛隊が救助活動に当たるが、どこに集結して、どこを拠点に救助活動を行えるか。その後方支援拠点に県内12カ所の市町村の運動公園を指定している。
物資は県や各市町村でも備蓄しているが、到底足りない。最低3日はしのげるぐらいの備蓄が必要。県外からの支援が3、4日目から届くであろうという想定なので、大量の物資が届いた時の拠点を県内5カ所に指定している。
重症患者が出た時、県内の医療機関で治療するには受け入れも不可能。県外に重症の患者をヘリで搬送する場所として県内4カ所を指定している。電気やガス、電話などライフラインが早急に復旧しないと避難生活に支障が出る。
高速道路を走っている車が前に進めなくなり、高速道路を出た後の一時的な避難先として道の駅に期待したい。貴重な情報発信の場としても期待している。それぞれの地域、立地条件やスタッフ態勢など身の丈に合った対策をできるところから着手していけばいいと思う。

【安藤氏】北川町は毎年のように災害が起きているので、道の駅「北川はゆま」に期待するところは大きくなってくると思う。
北川はゆまを重点道の駅に指定していただき、国交省から多大なご支援を頂き、ハード面の整備を進めている。市は、北川はゆまのレストランを避難施設にするため、増築を考えている。
避難施設ができると、ソフト面の対策が重要になってくる。市地域防災計画では、北川はゆまを受援拠点施設として位置付けている。例えば、ボランティアを受け入れ、そこで振り分け、指示する。また、応援に来ていただく方々の一時待機所とし、そこから市内各所に行ってもらうなどの役割があると思う。
道の駅北川はゆまには地域貢献で頑張ってもらっている。行政と連係して取り組んでいければ。

【根岸氏】現場の駅長として、行政から道の駅への期待を受けて感じたことは。

【河津氏】われわれは指定を受けた運営者。設置者ではないので、できることに限界がある。施設の管理や防災など設置者として何をすべきか、われわれは運営者として何をすべきかをそれぞれ考えないといけない。被災してしまえば、協定通りにはできないと思う。その場の判断と、状況を踏まえた上でやるべきこと、身の丈に合ったことをやるのが一番だと思う。

【下城氏】国交省、県、設置市町村も含めて道の駅のネットワークをうまく運用できるような形になっていったらいいなと考えている。

【根岸氏】リアルにいろんな災害、いろんな問題が起こる中で、道の駅が果たした役割は大きい。設置者と運営者が、お互いに何をしなければならないか、役割をしっかり確認しながら災害時にどう対応していくのか検討していく必要がある。ネットワーク、横の連係が重要という話があった。互いに道の駅同士が助け合っていく取り組みも重要ということが確認できたのではないだろうか。

□コーディネーター
根岸裕孝氏(宮崎大学地域資源創成学部教授)

□パネリスト
河津純治氏(道の駅「原鶴」駅長)
福地清己氏(道の駅「つの」駅長)
下城卓也氏(道の駅「阿蘇」駅長)
永利信太郎氏(国交省九州地方整備局道路部交通対策課長)
蛯原真治氏(県危機管理局危機管理課長補佐)
安藤俊則氏(延岡市北川総合支所長)

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