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惜しまれながら閉店

本紙掲載日:2019-04-23
1面
釣具メーカーのトーナメントでも活躍した中原さん。トロフィーや魚拓が所狭しと飾られた店内は、釣り好きが集まる憩いの場でもあった

中原釣り具中原順也さん

◆平成最後の日に-

 5月から元号が「令和」となる。新しい時代が幕を開ける一方、改元を節目に長く親しまれた店を閉じる人がいる。門川町加草で釣り具店を営む中原順也さん(82)もその一人。昭和42年の開業から52年。県北に釣り文化を根付かせた名物店主が、平成最後の日に惜しまれながらさおを納める。

 熊本県山鹿市出身。旭化成に勤務していた兄の縁で延岡市を訪れ、目の前に広がる海に魅せられた。「ここで働けば思う存分釣りができる」と市内の漁具店に勤務、バイクに商品を積んで漁村へ通い、漁業者と交流しながら釣りの腕を磨いた。

 昭和42年、結婚を機に独立し、延岡市伊達町に店を構えた。県北の磯釣りは黎明(れいめい)期。竹ざおがガラス繊維に変わり、浮きを使った釣りや餌のオキアミが普及すると共に一気に釣りブームが到来した。

 企業や官公庁に次々誕生した計30を超す釣りクラブの世話を焼く一方、砂利運搬船にえい航された小舟で沖磯に渡ったり、断崖絶壁の地磯に通いながら自らの足でポイントを開拓した。「月の半分は釣り。人の4倍は働いた」と振り返る。

 10年後、門川町の現在地に出店。釣り雑誌や新聞からの原稿依頼が増え、最盛期には5社をかけ持ちした。釣り好きで知られる俳優の梅宮辰夫さん、イラストレーターの柳原良平さん、日向市でキャンプを張っていたプロ野球近鉄の選手など数々の著名人を釣り場に案内した。テレビ番組への出演が相次いだのもこの頃だ。

 多忙な仕事の合間を縫い、大物を狙って鹿児島県のトカラ列島(十島村)に通算23年間通い詰めた。最高は重さ19キロのヒラアジ。口之永良部島では4・5キロのクロメジナを揚げた。費用と時間のかかる離島通いは、好ポイントが身近に点在する県北の魅力を再発見するきっかけにもなったという。

 磯だけでなく、ヤマメやアユなど渓流釣りの普及にも力を入れた。県内でいち早くルアー(疑似餌)・フライ(毛針)の取り扱いを始め、「倒産覚悟」で専用のさお、リールを本場の欧州などから取り寄せた。世界各国16メーカーの製品が店頭に並び、雑誌で知った客が福岡、東京などからわざわざ買いに来ることもあったという。

 長く務めた全九州釣ライター協会常任幹事・参事を退き、最近は地域の子どもたちに釣りの楽しさやマナーを教えることに情熱を傾けた。「小さな魚は海に返す、釣り場を汚さないなど子どもたちに資源保護の考え方やマナーが根付いてきているのが何よりもうれしい」と話す。

 「釣りを通して全国各地のさまざまな人たちと知り合えたのが財産。『永遠に幸せになりたかったら釣りを覚えなさい』という中国のことわざがあるが、釣具店を始めて本当に良かったと思う。支えてくれたすべての人たちに心から感謝したい」と中原さん。

 妻の鶴子さん(77)は「釣りがいろいろな人たちとの縁をつないでくれた。店を閉めるとなれば感慨深いものがあるが、これからは2人でゆっくり過ごしたい」と話していた。

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