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ゆかりの音楽家をしのんで

本紙掲載日:2023-10-31
9面

延フィル第20回記念定演−11月12日、延岡総合文化センター

 延岡フィルハーモニー管弦楽団(=延フィル、北林鉄平代表、団員40人)の「第20回記念定期演奏会〜ゆかりの音楽家を偲(しの)んで〜」は11月12日午後2時から、延岡市東浜砂町の延岡総合文化センター大ホールで開かれる。2021年10月に亡くなった弦楽器トレーナーの稲田竜斗さん(バイオリニスト)と、同年12月に亡くなった音楽監督の椛山達己さんをしのび演奏する。来場を呼び掛けている。

 指揮は延フィルの第5、7、17回定期演奏会などで客演指揮者を務め、椛山さんの親しい友人でもあった末廣誠さん=鹿児島出身、東京都在住=。

 ワーグナー作曲の楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲、ラフマニノフ作曲のピアノ協奏曲第2番、ブラームス作曲「交響曲第2番」を演奏する。

 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」は入学式などの式典でよく演奏される曲。今回は「野口遵記念館」開館記念イベントにも位置付けられており、昨年12月の開館を祝って演奏する。

 ロシアの作曲家ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」は、とても人気のある知名度の高い曲。稲田さんの妻である稲田由香里さん(ピアニスト)をソリストに迎え、ともにロシア留学経験のある夫妻に寄せて演奏する。

 ブラームス作曲「交響曲第2番」は延フィルとして初めて演奏する曲で、美しく穏やかな曲であることから、ベートーベン作曲の交響曲第6番「田園」に例えて「ブラームスの『田園』交響曲」と呼ばれる。

 当日は客演も含めて60人で演奏する。「ふるさとを愛した椛山音楽監督の思いを共有し、『わがまちのオーケストラ』としてこれからも応援していただけるよう、思いの伝わる演奏を目指したい」

 チケット(全席自由)千円。延岡総合文化センター、野口遵記念館、門川町総合文化会館などで扱っている。未就学児は無料。午後1時から無料託児所(予約不要)を開設する。

◆聴く人の胸に響く音楽を−指揮者の末廣誠さん

 練習のため来延した指揮者の末廣誠さんに話を聞いた。

−−椛山さんとの思い出は。

1994年の第5回定期演奏会からのお付き合いです。思い出は尽きませんが、延岡の飲み屋さんにもたくさん連れて行ってもらい、おかげで僕は揚げ身が大好きになりました。
僕にとっての延岡、宮崎のイメージは椛山先生です。出しゃばらず、とても謙虚で、いつも静かに笑っておられました。

−−亡くなられて約2年。今回の演奏会にどう臨まれますか。

どのような演奏会でも同じですが、聴く人に良い音楽、良い演奏をお届けしたい。冷たく受け取られてしまうかもしれませんが、悲しみを抱えては演奏できません。しんどかろうが、やれることを精いっぱい努力して、聴く人の胸に響く音楽を演奏する。それが僕の仕事だと思っています。
今回演奏するブラームス作曲「交響曲第2番」は輝かしい天国を見据えたような、充足感のあるエンディングを迎えます。その演奏が終わって延岡を去る時、しんみりと椛山先生を思い出し「ご満足いただけただろうか」と思いをはせたい。それで良いのではないでしょうか。
演奏会を開くことは、いわばぜいたくなことです。なぜなら、音楽がなくても人生は進んでいくから。ではなぜ、私たちは演奏するのか。それは何かを伝えたいからです。
究極なことを言うと、この世界から戦争がなくならないのは音楽家がだめだからです。仮に、聴いた人が改心してしまうような、すさまじく素晴らしい音楽を演奏できたら憎しみはなくなってしまう。
聴いてくださったお客さまに「ああ、きょうは良い音楽を聴いたね」と帰路に就いていただく。これが世界平和の一歩で、僕らにとってこれ以上のことはありません。

−−団員たちにメッセージを。

延フィルは上手ではないが、決して下手ではない。この「決して下手ではない」というのが大切で、普段ちゃんと練習しているからこその下地を持っています。だから上達するのが早い。
この前も彼らに伝えたのですが、「ちゃんとやろうぜ。仕事じゃねぇんだから」。これは僕が好きな言葉です。アマチュアなんだから、好きで音楽をやっているんだから、どんどん磨き上げてほしい。僕も手を抜かずに指導します。

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