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「命は一番重く尊い」

本紙掲載日:2023-06-29
7面

岡富中で平和学習・延岡大空襲の恐怖学ぶ

 延岡大空襲と戦時下の市民の暮らしをテーマにした「平和学習」は22日、延岡市立岡富中学校(三樹浩二校長、339人)体育館であり、1〜3年生が戦争の恐ろしさと平和の尊さについて考えた。夕刊デイリー新聞社取締役の坂本光三郎記者が講師を務めた。

 延岡を狙った米軍の空襲は、1945(昭和20)年の3月4日から終戦前日の8月14日まで続き、最も被害が大きかった6月29日の空襲を「延岡大空襲」と呼んでいる。この日は、米軍の大型爆撃機B29が延岡上空に117機飛来し、ゲル状のガソリンを詰めた焼夷(しょうい)弾を大量に投下。午前1時46分から約1時間半にわたるレーダー攻撃で市街地は焦土と化し、約300人が犠牲になった。坂本記者は写真と映像をスクリーンに映して説明した。

 当時、学校で日常的に行われていた防空訓練などの様子も紹介。爆撃に備える訓練の写真は、女学生たちが目と耳と鼻を覆って校庭に伏せている。爆風で目が飛び出さないように、耳は鼓膜が破れないように、鼻は毒ガスを吸い込まないように対策したという。

 音だけで空襲の様子をリアルに再現する試みもあった。延岡大空襲の体験記を声優の池田知聡さんが朗読。その録音に空襲警報の音を重ねて編集した音声は、平和な生活が一瞬にして失われ、人々が逃げ惑う様子をリアルに浮かび上がらせた。

 さらに、当時の人々の主な情報源である新聞とラジオが、戦況悪化の中でも「日本勝利」と報道し続けていたことなどを指摘。正しい情報を知る手段がないことの恐ろしさを伝えた。

 坂本記者は「自分たちの地元である延岡でも、こんなことがあったんだということを知ってほしい」「厳しい時代に一生懸命生きた人たちがいたことを忘れないでください」と生徒たちに呼び掛けた。

 生徒会長の藤川栞さん(3年)は「命は一番重く尊いもので、戦争は起こしてはならないものだと改めて思いました。29日感じたことを忘れずに戦争のことを語り継いで、日々を大切に過ごしたい」と、生徒を代表してお礼を述べた。

 金澤慶祐さん(1年)は「昔の人は、うその情報を信じてしまった。情報に流されるのではなくて、何が正しいかを考えていきたい」。甲斐愛さん(2年)は「まるで地獄みたいだと感じました。こんなことが本当にあったと考えると、胸をえぐられる気持ち。風化させてはいけない話だと思う」と話した。

◆学校教員らも平和学習

 岡富中の平和学習は毎年、生徒対象の前に教員らが研修している。今回も21日に全教職員が参加する「職員研修」があった。

 三樹校長は「教員がまず知っておかないと、子どもたちには語れない。教員にも話をしていただけるのは非常にありがたい」と感謝し、「今年は戦前から戦時中の市民生活の様子も映像で見せてもらったので、生徒たちは戦争の恐ろしさを身近に感じてくれたと思います」と講演を振り返った。

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