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宮野浦八十八カ所大師祭

本紙掲載日:2023-05-16
7面

疲れ癒やす絶景とお接待−延岡市北浦町

◆4年ぶりに出店も−参拝者でにぎわう

 「北浦のお大師さん」と親しまれる「宮野浦八十八カ所大師祭」が10日、延岡市北浦町の宮野浦地区で行われた。江戸時代後期に、同地区で疫病や火災の発生が続いたことから、1819年、住民の中野忠之丞氏が、四国八十八カ所の各霊場から土を運び込み、石仏を安置したのが始まり。無病息災、家内安全などの御利益があるとされる。本紙記者(22)も巡拝に挑戦した。

 宮野浦八十八カ所は、住宅地を取り囲む山の中に設けられており、お遍路は全長約12キロ。大師祭は毎年、弘法大師忌である旧暦の3月21日に行われている。

 今回は平日の開催になったが、4年ぶりの出店やお接待に、市内外から訪れた多くの参拝者でにぎわった。

 住宅地でひときわ目立つ白い石造りの大師像(高さ約5メートル)が、巡拝の開始地点となる1番礼所だ。穏やかな表情で参拝者を迎える。三北商工会女性部が出店を開き、魚ずし、あげみなど北浦の特産品を販売していた。

 2人仲良くお参りした甲斐武臣さん(92)郷美さん(91)夫妻=日向市美々津=は「この辺りにはよく来るが、参拝したのは初めて。天気が良くて、にぎやかで良かった」とニッコリ。

 順路が示された看板があるため、安心しながら2番札所へ。談笑する巡拝者と地域住民の姿に癒やされていると、すぐに3番札所に到着。ここまでは道が整備されているため、参拝しやすい。山に入らず、3番から88番札所にショートカットして向かう道があり、「三カ所参り」として人気という。

 これより先は登山に近く、想像以上の険しさで道を間違え遭難したかと思うほど。他の巡拝者の声にホッとしながら、何とか4番、5番と歩みを進めた。すべての大師像を参拝する予定の登山者は、前もって88カ所分のさい銭を用意。入念に準備をしてきているようだった。

 深島と青い海を望める10番札所には、リタイア希望者向けの救済があった。道が二つに分かれており、右の道は11番へ、左の道は車向けに舗装された道が住宅地近くまでつながっているという。

 どちらに行くか迷ったが、13番札所からの景色がお遍路で一番の絶景だと聞き、13番まで行こうと決意。

 実際に絶景を目の前にして、ここまでの疲れが吹き飛ぶかと思ったが、そう都合良くはいかず、取材道具で手がふさがったままの続行は難しいと判断。悔しさを胸に、来た道を戻ってリタイア道へ向かった。

 住宅地にある88番札所では、豆ご飯と茶のお接待。参拝を終えた人々が疲れを癒やしていた。

 甲斐正幸さん(75)は朝8時に出発し、約4時間歩いて88カ所すべてを回った。今回で3回目だという。13番でリタイアしたことを伝えると「5番までがきつい。一番景色がきれいな13番まで行ったなら最後まで行けたはず」と甲斐さん。その言葉に、リベンジへの思いが一層強まった。

 同区区長でへんろ道守ろう会会長の中井一萬さん(71)は「4年ぶりのお接待が、いい天気でできて良かった。ボランティアの方が56番でも接待をしてくれていてありがたい」と笑顔。中井さんから「56番は、近くまで車で行ける」と聞き、向かってみた。

 その道は、何の因果か先ほど悔しさを燃料にして、とぼとぼと歩いた〃リタイア道〃。車から降りて山へ続く道を10分ほど進むと楽しげな笑い声が聞こえてきた。56番札所は、88番札所まで残り1時間ほどの地点にある。ボランティアが豆ご飯、茶、菓子で巡拝者をもてなし、「残りも頑張って」と送り出していた。

 88カ所参りに挑戦するときには、リュックサックなどを用意して両手を自由にした上で、運動靴の着用をお勧めする。2人以上で訪れると、より安心だ。

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