３月１日から春の火災予防運動

本紙掲載日：2023-02-28

3面

２０２３年春季全国火災予防運動のポスター

県北３消防－火の用心を訴え

　「お出かけはマスク戸締まり火の用心」を統一標語に、春季全国火災予防運動が３月１日から始まる。県北３消防本部は市民の防火意識高揚に向けたさまざまな取り組みを行う。同７日まで。

　延岡市消防本部は、市内７００事業所にポスターを配布するほか、本部前にのぼり旗を設置、電光掲示板を使って広報。期間中、火災予防思想の普及と住宅用火災警報器の取り換えなどを訴える。

　３月５日は市消防団中央分団らが団車両で市内を巡回する「防火パレード」も行う予定。

　同７日の消防記念日に合わせて実施。火災が発生しやすい時期でもあり、火災予防を訴え、高齢者を中心とする死者の減少、財産の損失を防ぐことを目的としている。

　重点目標は、①住宅防火対策の推進②乾燥時および強風時の火災発生防止対策の推進③多数の者が集合する催しに対する火災予防指導等の徹底④林野火災予防対策の推進⑤木造飲食店等が密集する地域に対する防火指導の推進―など８点。

　また、地域の実情に応じた重点目標として、①地域における防火安全体制の充実②大規模産業施設の安全確保③文化財建造物等の防火安全対策の徹底―の３点を掲げた。

　さらに、「住宅火災、いのちを守る１０のポイント」として、四つの習慣、六つの対策を呼び掛けている。その項目は次の通り。

【四つの習慣】
「寝たばこは絶対にしない」「ストーブの周りに燃えやすいものを置かない」「こんろを使うときは火のそばを離れない」「コンセントはほこりを清掃し、不必要なプラグは抜く」

【六つの対策】
「火災の発生をふせぐために、ストーブやこんろ等は安全装置の付いた機器を使用する」「早期発見のために、住宅用火災警報器を定期的に点検し、１０年目を目安に交換する」「火災の拡大を防ぐために、部屋を整理整頓し、寝具、衣類およびカーテンは防炎品を使用する」「火災を小さいうちに消すために、消火器等を設置し、使い方を確認しておく」「お年寄りや身体の不自由な人は、避難経路と避難方法を常に確保し、備えておく」「防火防災避難訓練への参加、戸別訪問などにより、地域ぐるみの防火対策を行う」