カナダ発祥、菓子パン作りで交流

三ケ所小で家庭教育学級講座−五ケ瀬

　保護者間の学びや親睦の場にしようと、五ケ瀬町立三ケ所小学校（藤川貴司校長、５６人）は１１月２９日、校内で家庭教育学級講座を開いた。教職員や保護者ら２０人が参加、同町在住のＡＬＴ（外国語指導助手）に菓子パン作りを教わりながら異文化交流を楽しんだ。

　講師は、町内勤務６年目のスコット・クレイさん（３１）と、町外勤務で五ケ瀬町から毎日通勤しているというステファニー・アンドリューズさん（３０）。参加者は、２人の母国、カナダ発祥の菓子パン「ビーバーテール」作りに挑戦した。

　小麦粉や砂糖、ドライイーストなどを配合して平たく伸ばした生地を揚げ、多様なトッピングと一緒に味わうもので、見た目がビーバーの尻尾に似ていることが由来。手軽でアレンジ幅が広いことなどから長年、カナダ全土で親しまれている。

　調理指導はステファニーさんが担当。スコットさんはサポートのほか、カナダの名物などに関するクイズで盛り上げた。パンが揚がると、参加者はシナモンやバナナスライス、メープルシロップなどをトッピング。談笑しながらおいしそうに頬張った。

　参加した長田智代さん（３８）＝三ケ所＝は「私たちが日本を愛しているように、お二人のカナダへの思いが伝わってとても勉強になった。ふわふわしていてとてもおいしかったので、子どもに作ってあげたら喜ぶはず」と笑顔。スコットさんとステファニーさんは「カナダと同じ、自然豊かな五ケ瀬町が大好き。ビーバーテールは簡単でおいしく、デコレーションも自由にできるので、子どもたちと一緒に作って楽しんでほしい」と話した。