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そろそろ正月の準備を

本紙掲載日:2022-12-05
3面
活気あるやり取りが続いた花市場の松市

5日、延岡花市場で松市

 師走の雰囲気が少しずつ漂い始める中、延岡市東浜砂町の延岡花市場(株式会社延岡生花地方卸売市場・岡田明利代表)で5日、正月用の松市が行われ、競り人と買い受け人の張りのある声が響いた。

 同市場では今年も例年並みの約1万本を用意した。1メートルから1・6メートルの長さに切りそろえられた若松は生け花や家庭用に、五葉松は商業施設などの店頭を飾るディスプレー用にと人気が高い。若松は鹿児島や愛媛県産、枝振りの良い五葉松は延岡市内産、約70センチほどに成長した根引き松は熊本県産という。

 市場の担当者が品物を示しながら競りを始めると、買い受け人があらかじめ目を付けておいた品に次々と手を挙げて落札していった。

 今年は若松の相場が例年よりも高値水準となり、全体の相場も上向いた。店頭用の五葉松も人気が高かったといい、岡田代表は「正月用の松の需要が高まったということは一作年、昨年と続いたコロナ禍による自粛ムードが、今年は緩和されたのではないでしょうか。社会がようやく、お正月をお祝いしようという流れになってきたのかもしれません」と話していた。

 14日には同市場で、年末商戦を締めくくる千両や南天の競りが行われる。

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