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日向高校で講演−高橋幸宏さん(日之影町出身)

本紙掲載日:2022-11-16
3面

日本を代表する小児心臓血管外科医−榊原記念病院副院長

◆若い時代に知識を蓄えて、つらい時はポジティブに

 日之影町出身で日本を代表する小児心臓血管外科医の高橋幸宏さん(66)=榊原記念病院副院長、東京都=の講演会が2日、県立日向高校(吉玉拓校長、475人)で開かれた。生徒は高橋さんが語る手術へ臨む心構え、患者や家族との心の交流、仕事での価値観と使命感の重要性などについて耳を傾け、仕事への考え方、自身の将来像などについて考えた。

 講演会は、地域医療への関心を高め、未来を切り開くための生き方、あり方などを考える機会にすることを目的に開催。1、2年生は体育館で話を聞き、3年生は教室でのオンラインで視聴した。

 冒頭、高橋さんは、「前もって知るべきことは、前もって知る」ことが大事と話し、心臓の構造、手術の必要条件や質を決める要因などを解説。続いて、自身が13年前に執刀した手術を扱ったテレビ番組をスクリーンで流した。

 番組は、当時の国内で前例のない高難易度な手術で生後12日目の新生児を救った内容。手術に至るまでの経緯、術式、新生児の両親との交流などを紹介し、通常は8時間かかる手術を約3時間でやり遂げるまでの物語が描かれた。

 高橋さんは、手術前の条件は非常に悪かったと振り返り、「それでも子どもの幸せのために何とか頑張らんといかん。自分が手術しなくてはいけない」と明かした。そこには価値観と使命感があったとし、「どんな仕事でも、日ごろからさまざまなことに価値を感じ、使命を全うする。繰り返すことが非常に大事」と強調した。

 「若い時代に知識を蓄えないことは、非常にもったいない」と高橋さん。必須の無駄も大事と話し、「無駄そうに見えるが無駄じゃない。必ずやらなければいけないことがある」とアドバイス。若い外科医を例に挙げ、手術以外の多くのことをこなすうちに周囲の人間から後押しが始まる。そのためにも「人たらし」「相手へのリスペクト」「話を聞く態度」などが大切と説き、「必ずそこに行ってみることで、後々必要な使命感が生まれ、やるべきことが見えてくる」などと語った。

 最後に、医学でも解決できない場合もあると指摘し、「そんな時は『愉(たの)しい』ことを考える。皆さんもつらいことがあるかもしれない。そんな時は愉しいことを考え、ポジティブに生活してほしい」とエールを送った。

 生徒を代表して2年生の佐藤うららさん(16)は「人を思い、つながりを重んじる気持ち、人を救うための膨大な努力を学んだ。将来の夢に向けて、準備や知識を蓄えながら今後の高校生活を明るくポジティブに頑張っていきたい」とお礼を述べた。

 講演後には座談会もあり、医療系の学校に進学を希望する1、2年生が高橋先生と意見を交わした。

【高橋幸宏医師・プロフィル】
日之影町出身。延岡高校から熊本大学医学部に進み、熊本赤十字病院での研修医コースを修了。27歳で榊原記念病院に採用されてから一貫して小児の心臓血管外科で研さんを積み、1998年に心臓血管外科部長、2003年に同主任部長、06年から現職。延岡市地域医療アドバイザーも務めている。著書に「7000人の子の命を救った心臓外科医が教える仕事の流儀」(致知出版社)、「榊原記念病院低侵襲手術書」(読書人)などがある。

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