１１月９日から火災予防運動
本紙掲載日：2022-10-28
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◆旭化成・不織布工場で大規模訓練−延岡
１１月９日から始まる「秋季全国火災予防運動」を前に旭化成不織布工場（鈴鹿隆治工場長）と延岡市消防署（河原武博署長）は２６日、延岡市中川原町の同工場内で火災に備えた大規模な事業所訓練を行った。
訓練は、今年７月に新設された「ＬＡ４製造棟」３階にある電動リフトの充電器が発火したという想定でスタート。工場内の自衛消防隊による初期消火、１１９番通報連絡、従業員の避難誘導などが次々に行われた。
５分ほどすると、市消防の救急車両６台が現場に到着。負傷者の救出、防火訓練と並行して、外では、はしご車が３５メートルのはしごを延ばし、屋上に取り残された従業員３人を無事救出した。
大規模事業所訓練は、春と秋の全国火災運動期間に合わせて、市消防署が実施。例年は、大型ショッピングモールや医療施設で行われることが多く、不織布工場で行うのは今回が初めてだという。
鈴鹿工場長は「緊張感を持って取り組めた。従業員一人一人が、『自分たちの工場を一生懸命守る』という意識を持つことで、組織全体の安全にも、つながっていくのではないか」と総括。
消防署の河原署長は「それぞれ持ち場で適切に動けていたと思う。しかし、あくまでも訓練。いま一度、安全意識を高めていただき、反省を生かして訓練を重ね、事故のない職場づくりを目指してほしい」と呼び掛けた。