「元気に帰って来てね」
本紙掲載日：2022-10-14
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耳川河口にアユの稚魚など放流−美々津小
日向市立美々津小学校（中川貴博校長、５２人）の２、３年生１４人は６日、耳川河口の美々津港でアユ、ウナギ、モクズガニの稚魚を放流した。
放流は、耳川の下流域と石並川を管理する美幸内水面漁協（黒木隆太組合長）の環境保全活動の一環。約１０年前から毎年、児童が生き物に親しみ、地域への愛着を持ってもらおうと実施している。
この日は、いけすとして準備した三つの大型ビニールプールにアユ４５キロ、ウナギ１０８キロ、モクズガ二３５キロを用意。最初に地元の養殖業者「あゆの是則」の是則由員社長、黒木組合長がそれぞれの生態や特徴、性別の見分け方などを説明。児童は２人の話を熱心に聞き入った後、プール内を元気に泳ぎ回るアユ、ウナギ、モクズガニを手で捕まえたり、網ですくったりして観察した。
最後はアユ、ウナギ、モクズガニを次々とバケツに移して放流。児童は「元気に帰って来てね」などと期待を込めて耳川に放ち、姿が見えなくなるまで見送った。
３年生の黒木公介さん（８）は「大きくなって帰って来てほしい。たくさん子どもを産んで増えたらうれしい」と期待。黒木組合長は「アユやウナギ、モクズガニは、この川で育ったり、海に出て行っても帰ってきます。これからも川の大切さを学んでください」と呼び掛けた。
同漁協は、今年もこれまでに耳川、石並川にアユ、ヤマメを放流しており、１１月にはシジミの放流を予定しているという。