わが社のホープ－日向・細島地区立地起業から（１）

本紙掲載日：2022-10-06

8面

黒田工業ひゅうがリサイクルセンター・佐藤一さん

◆廃棄物破砕選別に従事－環境問題への寄与誇り

　県・日向市の立地認定企業が数多くある日向・細島地区。魅力あふれる１１社の若手社員に会社自慢や将来の夢などを聞いた。（週１回掲載）

－－入社のきっかけを聞かせてください。

「県外で仕事をしていたのですが、県内に住む母が仕事中に大けがをしてしまい、長男ということもあって近くにいたいと思いが強くなりました。結婚を予定していた彼女も『一緒についていくよ』と言ってくれたので、３０歳を前に帰郷を決めました。廃棄物破砕選別の中間処理施設である今の会社に入ったのは２０１９年３月です。母の仕事場に近く、リサイクルにも興味があったのでお世話になることにしました」

－－どんな仕事をしているのですか。

「廃棄物処理事業部に所属しています。搬入された廃棄物をフォークリフトでベルトコンベヤーまで運び、リサイクルができる物とできない物に分別し、機械で破砕処理する業務に携わっています」

－－やりがいを感じるのはどんな時ですか。

「ここでは扱っていない燃やせるごみや、分別ができていない資源物などを持ち込まれた際は、丁寧に説明させていただくことにしています。お客さまが納得して持ち帰る姿を見たときに、環境問題に微力ながら貢献できているのかなと感じます」

－－会社自慢を教えてください。

「黒田實会長の存在です。黒田会長はリサイクルという言葉が一般的でなかった時代に、いち早く農業用廃ビニールの回収と再生に乗り出した方で、２０１７年春の叙勲で旭日双光章を受章されました。そうした立派な方の下で働くことができるのは幸せです。
『十年樹木百年樹人』という中国のことわざを社是に掲げています。『１０年先を思うならば、木を育てよ。１００年先を思うならば、人を育てよ』との経営方針通り、社員を大切にしてくれる会社でもあります」

－－将来の夢を教えてください。

「パワーショベル免許など必要な資格を取りながら、仕事の幅を広げていきたいですね。将来は運営管理面でも役に立てたらと思います」－－ひゅうがリサイクルセンターで働きたいと思う方へエールをお願いします。「分からないことがあれば先輩方が丁寧に教えてくれ、福利厚生もしっかりした風通しの良い会社です。国籍や性別、障害の有無を問わず、誰でも平等に働くことができます。リサイクルに興味がある方はぜひ一緒に汗を流しましょう」

【プロフィル】宮崎県出身。妻とともに６歳、３歳、生まれて間もない赤ちゃんの子育てに奮闘中。