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ウクライナで医療活動

本紙掲載日:2022-09-28
8面

国境なき医師団・門馬秀介さん講演−延岡学園尚学館小

 延岡学園尚学館小学校後援会(中川孝会長)はこのほど、延岡市大峡町の同校で親子研修会を開き、国境なき医師団(MSF)の日本人医師として初めてウクライナ入りした救急救命医・外傷外科医の門馬秀介さん(48)が「命とキャリアプラン」をテーマに話した。

◆「命の大切さ、もう一度考えて」

 門馬医師は東京出身。中学校−大学時代を米国で過ごし、帰国後に日本で医学部を卒業。その後、国内大学病院の救命救急センターに勤務し、重症外科を中心とした救命治療、ドクターヘリやドクターカーで臨場する病院前診療や災害医療に従事している。

 また、厚生労働省の災害派遣医療チーム(DMAT)に登録し、被災地でのまとめ役となる「統括DMAT」として活躍。MSFには2019年から参加し、同年3〜9月にはパレスチナのガザ地区で負傷者の治療に尽力した。

 ウクライナには要請を受けて3月19日から派遣され、同21日〜4月3日まで東部の激戦地マリウポリから約240キロ離れたドニプロとザポリージャで活動。講演会では、家族を失ってつらい思いをしながらマリウポリから避難した子どもやお年寄り、避難所で雑魚寝して身を寄せる市民、攻撃を避けるため地下に設けられた診療所や手術室などの様子を、写真を交えながら報告した。

 その上で、MSFは「命のスペシャリスト」で、苦しんでいる人がいれば敵味方なく救うのが大前提であることを強調。報道で目にしないだけで、多くの国や地域では戦争や紛争が続いており、ただの1秒も平和を味わえない人がたくさんいることを伝え、「良い悪いは抜きにして戦争は誰かの命を奪い、それは納得できないこと。命の大切さをもう一度考え、頭の片隅に置いていてほしい」と呼び掛けた。

 一方、MSFについては「命を救う人の集まり」だとして、「医師団」と名称にあっても医師はほんの一部で、看護師や薬剤師、診療放射線(レントゲン)技師などの医療スタッフから、清掃や警備、食事、車両整備、水浄化、発電技術といった、さまざまな職種で構成されることを説明。それら全てが必要な仕事で、日本人スタッフも多く参加していると紹介した。

 生徒からの質問にも積極的に応じ、「家族に引き留められないのですか」と聞かれると、「なかなか納得できないとは思うし、自分でも順位は付けられないが、困っている人を何とかしてあげたい」と妻子ある立場の悩ましさを説明。関連して、MSF活動については「わざわざ参加しているという意識はない。日本だろうと海外だろうと、自分の能力を生かすことができることほどうれしいことはない」と断言した。

 一番大変だった状況の問いには、「医療は一人ではできない。いろんな考えのスタッフがいて、チームがガタガタになる時が一番大変。患者というよりチームで苦労することが大きい」と、仕事では協調性が要になることを説明。多国籍な環境では宗教も異なり、「日本人には向いている仕事かもしれない」と持論も語った。

 研修会には全校児童106人と保護者が参加し、門馬さんの一言一言を真剣に聴講。児童の佐々木爽乃さん(6年)は「言葉が通じなくても仲良くなれると分かった。これからウクライナの人たちに、より関心を持ってニュースなどを見ていきたい」と話した。

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