本紙掲載日:2022-07-29
(7面)

活動への支援呼び掛け

クラウドファンディングに挑戦中のヒノワ
2次元コード

「学び舎ヒノワ(陽の環)」−延岡市北浦町

◆31日までクラウドファンディング

 不登校状態にある子ども、公教育とは違った学びを必要とする子どもたちを支えようと、昨年4月にオープンした延岡市北浦町のオルタナティブスクール「学び舎ヒノワ(陽の環)」(小泉明子代表)は、31日までクラウドファンディングに挑戦している。支援を呼び掛けている。

 小泉代表は延岡市出身。福岡県や神戸市で公立小学校の教諭として働き、早期退職し2020年4月に帰郷した。「将来、自然豊かな場所で公教育以外の学びの場を始めたい」と考えていたが、県内に公教育以外の選択肢がほとんどない現状に驚き、北浦町の借家を片付け、予定を大幅に前倒しして同10月にプレオープン。21年4月に正式にオープンした。

 現在は小中学生7人が在籍。公立校と同所を併用する子ども、同所のみを学びの場とする子どもらが、米や野菜作りなど自然と触れ合う体験を軸に、地域の人と関わりながら学んでいる。子どもたちは手で虫を捕まえて成長を観察したり、本を読んで挿絵を描いたりと、自分で考えながら、やりたいこと、好きなことに熱中。同所で学ばせたいと東京から移住した家族がいるなど、需要は高まっている。

 他県と違い、公教育以外の学びへの支援がない現状があり、保護者や運営者の負担は大きい。「学校に行かなくても、いろんな学びがあってもいいと知ってもらえれば」との期待も込める。

 クラウドファンディングは、子どもが増えたことでスペースの確保や送迎車が必要になったことなどから始めた。「一人でも多くの子どもが、自分らしい学びができるよう応援をお願いします」と小泉代表。

 クラウドファンディングの詳細は2次元コードから確認できる。

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