本紙掲載日:2022-07-20
(1面)

秋留−大斉(約1・2キロ)が開通−日向市

関係者によるテープカットで完成を祝った
威勢のいい和太鼓を披露した岩脇保育園児
開通した国道327号永田バイパスの秋留─大斉(県日向土木事務所提供)

国道327号永田バイパスの一部

◆将来東郷町方面から−日向ICにアクセス

 国道327号永田工区(バイパス)の一部となる日向市平岩の秋留─大斉(約1・2キロ)が完成し、安全祈願祭が14日、現地であった。主催者の同バイパス部分供用記念式典実行委員会の日高辰彦委員長(向洋台区長)のほか、県や市などの行政関係者、経済団体、地域住民らが出席。神事やテープカット、岩脇保育園児の和太鼓演奏、通り初めなどをして開通を祝った。

 神事では、行政関係者、日高委員長らが玉串をささげるなどして安全を祈願。続いて式典があり、日高委員長は「地域の市道を通行していた大型車もバイパスを使うようになり、安全性の確保などにつながる。これからも、この路線の成長を末永く見守っていきたい」とあいさつした。十屋幸平市長、黒木高広市議会議長の祝辞に続き、県日向土木事務所の平部隆典所長が事業概要を説明し、「バイパスは、経済、防災、命の道として、さまざまなストック効果が図られる重要な道路。全線開通に向け、皆さんの協力を頂きながら全力で取り組んでいきたい」と話した。


■国道327号永田工区(バイパス)

国道327号は、日向市を起点とし、美郷町、諸塚村、椎葉村などを経由し熊本県山都町に至る路線。同工区は、東九州自動車道日向ICが2014年3月に開通し、同ICから国道327号へのアクセスが重要であるとのことから、2015年度に事業化され、19年度に着工した。
事業区間は、日向市平岩秋留―同市塩見永田までの延長約3キロ。事業主体は県。このうち、完成した約1・2キロの区間は、幅員11・5メートル(車道8メートル)の片側1車線道路。今回までの総工費は約17億円。残りの大斉─永田(約1・6キロ)の開通時期は未定となっている。
今回の開通により、入郷地域と日向IC、重要港湾細島港とのアクセス性が向上し、日向圏域の連携強化による経済発展のほか、災害時などの救助、救援、救急活動の緊急輸送道路としての機能も期待される。
また、入郷地域から第3次救急医療機関である県立延岡病院への搬送時間は、日向IC経由で約7分の短縮。迅速で安全な救急搬送が可能となり、搬送患者の負担が軽減される。その他、大型車などが同バイパスを通行することにより、生活道である市道の通過量が低減され、地域住民の安全確保も見込まれる。

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