本紙掲載日:2022-07-12
(8面)

秋の「えんぱく」へ勉強会

考えたえんぱくプログラムを発表し合う参加者(延岡市中小企業振興センター)

ワークショップで企画練り上げ−延岡

 地域を博覧会場に見立て、一定期間にさまざまな体験交流プログラムを提供する「ひむかのくにえんぱく」(延岡のご縁をつなぐ博覧会)が、今年も秋に計画されている。延岡商工会議所を主体とする実行委員会はこのほど、企画を練り上げるための勉強会「えんぱく寺子屋」を始めた。

 初回は延岡市中小企業振興センターを会場に、えんぱくの案内役を担う「誘い人」や、その希望者ら15人が参加。えんぱくのワーキング座長で、県北のさまざまな地域活性化に携わっている馬場和久さん(0982株式会社社長)の進行で、誘い人からえんぱくへの思いや体験談を聞いた。

 その後、参加者は3班に分かれ、馬場さんの指導でえんぱくの企画を考えるワークショップに挑戦。それぞれの特技や得意分野を組み合わせた体験型プログラムを目指し、馬場さんからは具体的な開催場所やターゲット層も意識するようアドバイスが送られた。

 このうち、一つの班は市内の大武地区を時代劇風にテーマパーク化し、自分たちで作った浴衣などを着ての古道散策や川下り、和太鼓体験などを提案。別の班は温故知新をテーマに、幅広い年代が古民家に集ってまき割り体験やおはぎ作り、布草履作り、オンラインのeスポーツ大会など、それぞれ自由に楽しみながら同じ時間を共有するイベントを発表した。

 もう一つの班も自然あふれる北川の空間で、マコモを使った出雲大社様式のしめ縄作りなど、ものづくりをバイキング風に楽しめる企画を作成。馬場さんは「12日をいい機会にして親しくしてもらい、秋のえんぱくにつなげると、盛り上がりも違ってくるのではないか」「写真とタイトルだけで印象の8割が決まるので工夫してほしい」などと期待を込めた。

 「えんぱく」は地域活性化や観光振興を目的に2010年から毎年秋に開催。夏休みに開く子ども向けの「キッズえんぱく」と、随時参加可能な「通年版」を含め、過去12年間で607プログラムを実施し、延べ8013人が参加している。

 このうち昨年度の秋季えんぱくは42プログラムに計573人、キッズえんぱくは21プログラムに477人が参加。今年度も8月にキッズえんぱく、10月末〜12月に秋季えんぱくを予定している。

 えんぱく寺子屋は9月ごろにも実施予定。実行委員会は随時、誘い人などの賛同者を募っている。問い合わせは延岡商工会議所内の事務局(電話延岡20・0008)。

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