本紙掲載日:2022-07-05
(3面)

グリーンワンが営業開始−JA延岡が記念式典

テープカットで開業を祝った
オープンと同時に買い物客が詰め掛けた購買店舗

3カ所を本店に集約−営農振興の拠点、集える場に

 JA延岡(楠田富雄組合長)が延岡市川原崎町の本店敷地内に建設した新たな購買拠点「JAのべおかグリーンワン」が4日にオープン、営業を開始した。肥料や農薬、飼料といった農業生産資材のほか食品、米、ジュースなどを取り扱う。

 平田町、大門町、塩浜町の3カ所にあった購買店舗を1カ所にまとめ、経営資源を集約し、効率的な運営と組合員、利用者へのサービス向上を目指して2018年に計画。20年に購買店舗建設委員会(横山博章委員長)が承認し、昨年7月に着工。今年5月31日に完成した。建物は鉄骨一部2階建てで、床面積は1317・5平方メートル。購買店舗と生産者との相談室、事務室、資材倉庫、休憩室、多目的トイレを備える。

 また、女性部の待望のみそ加工場も設け、「手作り食の工房tuiten(ついてん)」と命名。加工機材一式は、大貫町の株式会社トーフク(甲斐征夫会長)が寄贈した。来年2月からは一般にも開放される。

 記念式典が行われ、同JA理事、生産組合、青年部、女性部、JA宮崎中央会、JA宮崎経済連などから関係者約100人が出席。あいさつに立った楠田組合長は、「この店舗はこれからの農業、JAを取り巻く環境の変革をどう乗り切るかを検討した結果です。延岡の営農振興の拠点、そして〃集える場〃としての期待を受けて完成しました。購買店舗と営農指導部署がワンフロア化されたことで、これまで以上に相談機能の充実とあらゆるニーズに対応し、営農振興と農家経営の安定化のために充実した事業運営を持続させます」と意気込みを述べた。

 東臼杵農林振興局の福田芳光局長と読谷山洋司市長が祝辞し、JA延岡と管内農業の発展に期待を込めた。楠田組合長ら役員と来賓の代表者14人が並んで紅白のテープを一斉にカットすると拍手に包まれた。

 店舗前には、雨にもかかわらず開業前から買い物客が列をつくり、式典終了と同時に営業がスタート。この日の来場者には紅白もちや記念品のほか、職員が「tuiten」で手作りした蒸しパンなどが配られた。

 「JAのべおかグリーンワン」は年末年始(12月31日〜1月3日)と棚卸日を除いて営業する。営業時間は農繁期に応じて変更され、4〜10月は午前8時30分〜午後6時、11〜3月は午前8時30分〜午後5時(土日と祝祭日は午前8時30分〜午後5時)となっている。

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