本紙掲載日:2022-05-23
(3面)

農林産物に被害−有害鳥獣駆除の連絡を

九州第1号認定事業者・マツダコーポレーション

 「被害があったら、姿を見かけたら、ぜひご一報を」−−。有害鳥獣の駆除や追い払いを行っている延岡市松原町のマツダコーポレーション(松田秀人代表)は、ニホンジカやイノシシによる農林産物の食害などに頭を痛める農林業関係者に連絡を呼び掛けている。

 野生動物による農林産物の被害拡大で、環境省は2014年に「ニホンジカ、イノシシの個体数を10年後までに半減」を目標に〃プロのハンター集団〃を認定し、駆除や追い払いを事業化、認定事業者制度を創設した。

 認定業者は、農家などから被害の相談があれば猟期に関係なく全国どこへでも出向き、有害鳥獣の駆除が可能で、同社は15年に、この制度による認定鳥獣捕獲等事業者として九州で第1号認定を受けたことから、この活動を開始した。

 18年にはイノシシやニホンジカを解体・加工し、ジビエ食材として販売する施設「まつだ屋ジビエ」も整備。駆除した野生動物を余すところなく活用し〃延岡ジビエ〃として県内外に発信。制度開始以来、これまで県内外で年間千頭近くのシカやイノシシを駆除している。

 最近は「県北地域での被害が拡大傾向にあることから、地元の民有林や農地に重点を置いて、被害の声を聞き、さらに力を入れることにした」という。駆除のほか、農家や林家が独自に仕掛けたわなに、野生動物が掛かった場合の処理も引き受けている。

 「深刻な被害に遭っている農家や山林の持ち主もおられると思います。依頼を受ければどこへでも出向きますし、費用はかかりません。ぜひご相談ください」と松田代表。問い合わせはマツダコーポレーション(電話延岡37・6161)。

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