運営実践の店オープン−富島高

リユースショップ「３Ｒｄ」

◆地元企業と連携、地域貢献を軸に

　県立富島高校（小川晴彦校長、５３５人）と地元のリサイクルショップマンガ倉庫日向店（甲斐悟代表）が連携して運営するリユースショップ「３Ｒｄ（サード）」が１３日から、日向市曽根町で営業を始めた。生徒は、接客や販売促進活動、店舗運営などを実践しながら商業の仕組みを学ぶ。営業日時は、火曜の午前１０時〜正午と、土曜の午前１０時〜午後４時。運営は約１年間を予定する。

　運営は、自分たちで課題を見つけ研究していく学習の一環。勤労の達成感、地元への愛着、誇りを感じ、将来のまちづくりにつなげることなどが目的。地域活性化プロジェクトに取り組む２年生３４人が同倉庫の協力を受けて営業する。店舗、商品などは同倉庫が無償で提供、同店の在庫品や取り扱わない商品などを安価で販売する。廃棄コストを減らす持続可能な社会づくりにつなげ、利益の一部は地域のために還元するという。

　店内には、マンガや子ども服などの衣類、日用品、雑貨などが並ぶ。生徒は、商品の手頃な値段を各自で考えながら１点１１０〜１６５０円の間で値付けするほか、陳列の工夫、レジでの接客などに挑戦。売れ行きや価格、収支状況などを分析しながら、売り上げ増加を目指す。

　甲斐代表は「経験が一番大事。実践から商売の面白さ、店舗経営を体験してもらえれば」と期待する。

　経営情報科の又江原菜桜さん（１７）は「商品の状態、機能などを基に、売れるようにと期待を込めて値付けをしている。あいさつと笑顔を心掛け、売り上げアップに貢献したい」。会計科の藤田和花さん（１６）は「学校でレジの練習をして臨んだが、実際に接客すると緊張して焦った。商品やお金の渡し方などお店の人の気配りが分かった。利益が出るよう協力して運営したい」と抱負。