歴史ある港町の魅力学ぶ

赤水湾でシーカヤック体験

　延岡市の赤水・鯛名周辺資源発掘プロジェクト（日高保彦会長）が主催する「シーカヤック体験」が１０日、同市の赤水湾で行われた。古くから港町として栄えてきた同地区の魅力を伝えようと、市民まちづくり活動支援事業の補助を受けて昨年から実施。参加者７人は、穏やかな波に揺られ、陽光に照らされる海からの眺めを満喫した。

　共催のＮＰＯ法人ひむか感動体験ワールド（高橋勝栄理事長）の職員が指導した。参加者は、鯛名神社の境内で、パドル操作などの説明を受けた後、安全を祈願。近くの海岸から、対岸の赤水にある「ブリ御殿」を目指して出発した。

　ほとんどがカヤック経験者ということもあり、参加者たちは終始リラックスした様子。時間をかけて赤水湾内を巡りながら、心地良い時間を楽しんでいた。

　約１０年ぶりにカヤックに乗ったという同市富美山町の徳田純一さん（７３）は「前回は水中にひっくり返ってしまったが、今回は波が穏やかで、静かに風景を楽しむことができた」と笑顔。赤水・鯛名周辺資源発掘プロジェクトの馬場和久副会長は「今後も赤水、鯛名周辺でのイベントを数多く企画している。延岡市民の方々にもっと、市南部の歴史や文化を広めていきたい」と語った。

　シーカヤック体験は、２３日にも開催予定。小学５年生以上を対象に参加者を受け付けている。定員は１０人。参加費は３５００円。

　問い合わせ、申し込みはＮＰＯ法人ひむか感動体験ワールド（電話０９８２・２９・３８３５）まで。