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一致団結で見せた最高の物語

本紙掲載日:2022-09-08
7面

高千穂高文化祭「神舞祭」

◆延岡しろやま支援学校高千穂校も参加

 県立高千穂高校(佐伯浩美校長、263人)の文化祭「神舞祭」は2、3日、同校であった。今年のテーマは2年生の甲斐風雅さん(17)が考案した「Sky〜僕らが見せる最高のストーリー」。校内にある県立延岡しろやま支援学校高千穂校(出水悌二校長、6人)の生徒も加わり、笑いあり、感動ありの多彩な演目で盛り上がった。

 学校生活で培った文化的活動の成果を発表することでクラスや母校への帰属意識を高め、文化水準を引き上げることが目的。例年は体育祭と併せて実施していたが、少子化に伴う生徒個人への負担増加を考慮し、初めての単独開催となった。

 2日はオープニングセレモニーがあり、吹奏楽部が「ブリュジメタン」「残響散歌」など4曲を演奏、書道部が文化祭テーマをモチーフにしたアート作品を一発勝負で見事に書き上げた。

 2年生の平木優亜実行委員長(16)が「成果を出し切り、みんなで最高のストーリーを作りましょう」とあいさつ。同校神楽保存会が「手力雄(たぢからお)」など3演目を荘厳に舞い、初日を締めくくった。

 翌3日は、クラスごとに出し物を披露。1年生のクラス展示は「お化け屋敷」「ジブリ空間」など廊下に人だかりができるほどにぎわい、2年生はオリジナル要素満載の演劇で会場を沸かせた。

 新型コロナウイルス感染拡大により文化祭のステージに立つ機会がなかった3年生は、通例の合唱をステージパフォーマンスに変更。演劇、歌、ダンスなど多彩な催しで有終の美を飾り、延岡しろやま支援学校の「感謝そして未来へ」をテーマにした朗読や手話歌には惜しみない拍手が送られた。

 保護者の甲斐房夫さん(66)=高千穂町五ケ所=は「練習時間も少ない中で百点満点の出来だったと思う。本当に感動した」と笑顔。3年生の尾前慶久郎さん(17)は「準備で仲間ともめることもあったが、本番では一致団結できた。楽しかった」と話した。

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