ＦＣ延岡ＡＧＡＴＡ−地域ＣＬ出場は厳しい状況

ＪＦＬ入り目指すＡＧＡＴＡ−勝負の秋へ

　九州サッカーリーグに初参戦のＦＣ延岡ＡＧＡＴＡは残り２節を残し現在、１３勝２分け３敗でリーグ３位。同節に沖縄ＳＶが優勝を決め、日本フットボールリーグ（ＪＦＬ）昇格を争う「全国地域サッカーチャンピオンリーグ（ＣＬ）」への出場は非常に厳しい状況となった。

　日本のサッカーは、プロリーグであるＪリーグ（Ｊ１〜３）を頂点にアマチュア最高峰のＪＦＬ、地域リーグ、都道府県リーグというピラミッド型のリーグ構造になっている。

　今季、ＡＧＡＴＡが戦う九州リーグは、全国に九つある地域リーグの一つ。各地でリーグ戦が繰り広げられている。この地域リーグからＪＦＬへの昇格を懸けて行われる大会が、全国地域サッカーＣＬだ。

　全国地域ＣＬは、地域リーグの優勝９チームと全国社会人サッカー選手権大会（１０月１５〜１９日、鹿児島県）でベスト４以上に入った３チームの計１２チームによるリーグ戦を行い、上位２チームがＪＦＬ昇格をつかむ。

◆昇格には全社で４強以上が必須

　九州リーグ優勝を逃したＡＧＡＴＡが全国地域サッカーＣＬに出場するには、全国の強豪３２チームが集う同選手権大会でベスト４以上に入らなければならない。

　桑原勇斗監督は、休養日なしの連戦スケジュールや対戦相手などについて、「初めてで未知数。厳しい戦いになることは間違いない」と断言する。

　大会は、トーナメントのノックアウト方式。決勝までは５日間の連戦となるハードな大会で、勝ち上がるためには、実力はもとより選手層やコンディションも大きく作用する。

　ＡＧＡＴＡの選手は２４人（うちキーパー３人）。出場チーム中最少人数だが、「少ないからこそ個々が責任を持ってプレーしてくれる」と期待する。
初戦は１５日午後３時３０分から、鹿児島県の志布志しおかぜ公園Ｂで東海リーグのＣｈｕｋｙｏｕｎｉｖ．ＦＣと対戦する。

　桑原監督は「実力以上を出していかないと勝ち上がっていけない。選手にはリスク承知でアグレッシブなプレーをしてほしい。相手がどこであれ、ＡＧＡＴＡのサッカーを徹底したい」と見据えている。