ＤＸ推進で観光振興−高千穂町
本紙掲載日：2022-09-03
2面
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鉄道情報システム、旅館業組合と協定
高千穂町と鉄道情報システム（本社・東京都、本多博�麓卍后法�高千穂町旅館業組合（佐藤雄二郎組合長、１９事業所）は８月２６日、町の観光振興に連携して取り組む包括連携協定を締結した。締結式は町役場であり、甲斐宗之町長、鉄道情報システムの太田道隆取締役（５６）、佐藤組合長（３７）が協定書に調印した。
互いの資源や知識、魅力を生かし、町の観光、地域振興および地方創生に寄与することが目的。町と旅館業組合は昨年から、本格的なデジタル変革を検討しており、１、２カ月前に高度情報通信サービスを全国へ提供する鉄道情報システムとの協定案が持ち上がったという。
式では、甲斐町長が、宿泊施設ごとに異なる予約システムを、鉄道システムが提供するサイトコントローラーシステム「らく通」で一元化することにより、さらなる誘客や観光消費の拡大へつなげる構想などを説明。
太田取締役は「『らく通』導入により、町、町旅館業組合、各宿泊施設のＤＸ（デジタルトランスフォーメーション）推進が大きく図れると考えている。皆さまと一体になって高千穂町を盛り上げていけることをうれしく思う」とあいさつした。
これに対し、佐藤組合長は「旅館業組合としては（ＤＸ推進は）組合員１９事業所の情報をまとめた公式サイトの立ち上げにつながっていく。全国からお越しいただく観光客が、町の入り口として利用できるような環境整備を行いたい」と話した。
らく通は、旅行会社と予約サイトの予約、在庫状況を一括で確認、操作できるシステム。業務を一元管理することにより、大幅な効率化や重複予約を防げるといったメリットがある。鉄道情報システムによると、町全体の取り組みに対して協定を結ぶのは全国初という。
３者は今後、町内の情報発信や宿泊、観光統計の集計などにＤＸを導入した施策を推進。観光振興の課題を洗い出し、町の発展に向けて取り組む。