面接、好印象のポイントは

就活に向け対策講座−九保大

　就職活動に役立ててもらおうと、延岡市吉野町の九州保健福祉大学（兒玉修学長）は２０日、ＷＥＢ面接対策講座を開いた。学生１７人が参加。ｏｆｆｉｃｅＴＩＤＡ（宮崎市）の代表で、キャリアコンサルタントの資格を持つ上西有加さん（３６）を講師に迎え、オンラインと対面の面接での注意点や面接官から好印象を持たれる話し方などを教わった。

　上西さんは、面接では話す順番がポイントとし、最初に結論、中間は具体的なエピソード、最後に結論を言い換えて話す「サンドイッチ話法」を紹介。特に、自身の弱みなどを尋ねられるネガティブ質問では「前向きな未来志向の考え方を話して終わることが重要」と強調した。

　ウェブ面接では物音や電波などの環境や服装に注意し、マスク生活が続いていることから表情筋を通常の１・５倍動かすようアドバイス。対面での面接ではマスクから見える目で表情をつくり、視線と明るい声を意識することを説明し、「企業は落とすために面接をしているのではなく、一緒に働く仲間を探している。入社後にミスマッチがないよう、ありのままの自分で臨んでください」と呼び掛けた。

　また、学生はペアになって、サンドイッチ話法による面接時の受け答えに挑戦。互いが話す姿をスマートフォンで撮影し、その後のフィードバックでは視線や相手への印象、自分の伝えたいことが正しく伝わっているのかなどを確認した。

　臨床心理学科３年の今田梨夏子さん（２０）は「就職活動に不安があり、大学の実習も始まり忙しくなるので参加した。面接している姿を動画で撮ってもらい、話す時の視線や話し方など改善するところが分かって良かった」と話していた。